紅い涙


by
ルナ(まりちゃん)






私が夜を歩き回る理由は安心するからだ。
昼のあの人ごみの中にいると自分が雑魚のような存在に感じる。
劣等感、そんなものがあの中にはある。相手を知っているわけではない。
ただ、自分のあまりのみっともなさには絶対的なもの、そして自信がある。
普通の人より劣っている人があの中にいたとしよう。
それでも私はそれ以上にいらないような存在なような気がする。
知らない川にまぎれこんだちっぽけでごみのような小魚だって、
大きな魚の餌食になるのに必要とされている。
私は誰にも必要とされていない。むしろ、人としてみられていない空気のようなものなんだろう。
最も、空気のほうは酸素があるので人を生かす力があるから私は空気よりずっと劣っているが。
だから夜という、暗い静けさの中で安心できる。
昼とは正反対の世界が私を救ってくれる。
もちろん、夜でも人はいる。しかし夜の闇にいるとたちまちその人が私と同じような
いらないものなんだろうと考えてしまうからだ。
たとえその人がどこかの会社の社長でも、総理大臣でも。
<作者より>


お久しぶりですー^^
ちょ、短すぎるかな・・・
この小説は、私が現実でノートに書いている物語をそのままそっくりうつしたものです。
大人の読むような感じにしたいなあ。。。
毒道シリーズとは正反対のやつ。
てかこの話が完結したら出版社にもっていこうかな(阿保だろ
ごめんなさい冗談です。でも少し本気だったり。
私は窓の外を見ていた。今日は夜の散歩はやめておく。
曇り空で夜空と月が見えないからだ。
私は月が好きだ。月には色んな色がある。
蒼、黄、黒ずんだ黄、透き通った黄、銀
その中でも紅い月が一番好きだ。紅いと不吉な感じがする、と思う人は多いと思う。
しかしあの色が私は一番好きなのだ。いや、
大好きといったほうが合うのかもしれない。
この世の中の雑魚の私が自殺をしなかったのはこの月の姿を目に留めていたいからだと思う。
紅い月は、この世が汚染されているからだと人々は言う。
しかし私はどう考えてもそうは思えないのだ。
月は、泣いているのだ。
泣きすぎて涙が枯れてしまい、血がでてきたんだ。月は涙が尽きるほどまで泣き続けたのだ。
私には雲が月の体の一部のような存在に感じる。
雲は月の目なのではないのだろうか?
雲から雨が降る。あれは月が泣いているんだ。だしきってようやく溜まった水分を涙で使い果たそうとしているんだ。
果たした後、でてきた涙は月にうつる。
私は考えた。雲が月の目ならば、いつか血の雨が降るに違いない。
月にうつらずにそのまま雲からあの紅い紅い色の液体をドバーっと降らせるに違いない。そんな予感がするのだった。
ふいに、何かが急に明るくなったような気がした。
窓から見えた月の目が、風でふきとばされて、月が姿を見せたのだ。


今日は・・・
血を流してはいなかった。
<作者より>

うっはー、疲れた・・・
3番は今ノートに書き中です。
血を流すだのなんだのあんまよくないことだらけになりそうだな!(もうなってる
なるべく子供の雰囲気を出さないようにがんばりますうー。
次の更新は毒道かな?