稚夏の春  


by
ゆ り:)ゆ:ひ:か:ら


−序章−
ホーホケキョ・・・
私・・・河志麻 稚夏−かわしま ちなつ−は高校に入学した。
今年こそは・・・彼氏をGETする!と決めてから、
ちょうど3年が経った。
今も・・・いない。・・・寂しい。え
でも、今年の私は一味違う!
髪も今までは縛り、眼鏡をかけていたけど、
髪はさらさらストレートにした、コンタクトにもした。
今の私は完璧なはず!とそう思っていた。
私のクラスは1年5組。
一番男が多いクラスらしい。
なぜか、私の学校は、1年だけ、
受験の成績順らしい。
私は、TOP10に入った。
きっと頭も良いし、カッコいい人ばかりだと思っていた。
しかし・・・それはただの思い違いだった−−−
−2章−
クラスの男子に期待を膨らませ、教室に入った。
すると、みんながケンカをしていて、
なんとほとんどの子が髪を染めていた。
私はあんぐりした。
『何でTOPクラスの子が・・・』そうずっと思っていた。
−3章−
すると、その中でもケンカの唯一強い男−−−
朝比奈 啓太−あさひな けいた−げ私のほうをにらんで来た。
『お前・・・何だ?ケンカを見てて楽しいのか?』と言われた。
私は、びくっと驚いてしまった。
ケンカをしているときの、
そいつの顔が・・・まるで獲物に食いつく狼のような顔だった。