孤独はつらい



by
まるちゃん☆ミ




私は斉藤由香里、中3です。
学校ではいつもいじめられています・・。
蹴られたり、殴られたり。
私はこんな自分が惨めだと思った。
「なんで私はこんな子に生まれてしまったのだろう」
「なんで普通にはなれないのだろう、なにもしていないのに」
私はいつもの事なのについ思ってしまうのです。
きっと、この気分を味わっているのは私だけではない・・・。


 家に帰る途中、タバコ屋の前を通る。
黒い猫がいつも私を呼んでいるかのように泣いてくる。
「なにを問いかけているのだろうか。」
「私がなに??」
と考えさせるような泣き方だ。
とその瞬間!!!!!!!!






しゅーーーーーーー

ギラギラギラギラ



タバコ屋の前は時が止まり、いつもの猫が
なぜか9歳の男の子になっていた。
私は何が起こったのかもわからず、逆に鳥肌が立ってきた。
「・・・・・・・貴方は誰??・・・・・・」
会話は止まった。

男の子が 『ニカッ』と笑った・・・・・。
たちまち鳥肌が立ってきた・・・・。
男の子が口をあけた
「僕が8歳の時、父さんと母さんが離婚した。
 僕は離婚したきっかけも知らずに、父さんに引き取られた。
 母さんが僕を見捨てたことがとても記憶に残っている。
 僕がそんな時、父さんは母さんと別れた影響で、酒を飲み続けた。
 その飲んでる姿を見て、『父さんも僕と同じぐらい辛いんだ。
 いや、何千倍も苦しんでるかもしれない!!』僕は出来る限り
 父さんの力になりたいと思った。
 ・・そんな翌日、父さんは借金に覆われついに家の鍵を壊し、
 やくざが家に飛び掛ってきた。
 僕は出来る限り父さんを庇った。父さんはそんな僕の事なんて
 どうでもよかったかのように、とっさに逃げた。
 窓からよく見えた。僕が親子といっしょに出る、運動会と同じぐらい 
 早かった。父さんはどんだけ真剣だったのだろう・・・。
 母さんと別れる前にもあの真剣さを見せ付けられたらこんなことには
 ならなかったのかも・・・・とついつい考えてしまった。
 
 父さんは2人のやくざに追いかけられ、僕は2人のやくざに
 ボコボコにされた。ぼくはボコボコにされた気分よりも
 父さんや母さんに見捨てられた事のほうが、
 よっぽど心に突き刺さった。傷口はすぐに治るけど、
 心の傷は、そう簡単には治らない。
 僕は泣いて泣いて泣きまくった。
 もう外は真っ暗で、行く先がない。
 僕は公園に向かってちんたらちんたら歩いていた・・・・。
 僕はとてもショックで、信じられない現実だった。
 あんなに仲が良い家族だったのに。
 僕の明日は未来はどうなっているのだろう・・・・。
 でも僕はもうそう考える必要性はないのだ。」
 
 なんで??   由香里は複雑な気持ちで聞いていた。
 
 「僕は色々考えすぎて、目の前のものを見ていなかったんだ。」
 ・・・どういうこと??
 「つまり僕は、車に引かれたんだ。」
 

その時私は正直、自分より何千倍も辛い思いをしているんだな、と
涙が出そうなぐらい深く深く考えた。
 男の子は言う。
 「自分が1番かわいそうなんて1度も思った事ないよ、僕は。
  だってこれは神様が決めた生き方だと思っているからね。」
なんでこんなに強気になれるのだろう。
 「あっ、言っとくの忘れたわ。
  僕は君の事知っている。だからこの話したんだ。
  知っている人&知っている人にこの話をした場合、
  僕はタバコ屋の前にいない、また違う物になっている。
  んじゃぁそろそろ時間なんで。
  元の世界に戻るよ。」
  




  しゅーーーーーーーーー
  ぎらぎらぎらぎら





・・・・戻った。

いつものタバコ屋、空も雲が泳いだ。
それでも戻らないものがあった。
私の間に隙間が開いたよう感じで居心地悪いのが・・。
心にも。

やっぱ孤独ってつらい・・・・・・。