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by
凛音







〜予告〜
この子の名前は『那智(なち)』
夢はもたない11歳    そして友達ももたない・・・
訳は本編で・・・・
そして、那智は諦めるのが早い。
たとえば80%以上確立がないとやりもしない。
だが、その少女那智を変えていく。一人の少女と少年が・・・・
その子達の名前は『蘭(らん)』と『峻(しゅん)』
二人は那智と初めて会ったにもかかわらず『久しぶり』という。
さてこの二人は一体誰なのか?
那智は変わることができるのか?

その謎は本編をよめば分かるのかもしれない・・・
〜変化〜
那:(はぁ・・・また靴がない。低レベルな人たち・・・)
クラスメイト:クスクス  ダッサァイ
那;(もう学校なんていやだ・・・いっそ死にたい)
ク:クスクス  ねぇねぇ八神(やがみ)さん?クス
あなたうざいわよ?
靴をトイレの便器にポチャンッ・・・
那;あ・・・・・
ク;あはははははははははははははは  バーカ
   あぁ、手が滑っちゃった。ごっめんねぇ?
あははははは
先生;こらぁ!お前達ーーーーーーー!
ク;キャ〜〜〜〜〜〜アハハハハハハハハ
先;つったくどうしようもないやつらだな!
八神!大丈夫か?(手を掴む)
那;あ、はい。大丈夫ですから・・・
あの・・・・ほっといてください・・・。(手をふりはらう)さようなら・・・
                     ダーーーーーーーーーーーーーーーーーー(走る)

那智はこんな日が毎日続いた。
那智はやせ、家に帰っても親に殴られ、自分の居場所がないまま立ちすくんでいる・・・
ある日、那智の家に保健所の人たちがきた・・・
那智は呆然としたまま
那;あ・・あの・・な、何でしょうか?
保健所の人;あぁ、君のお父さんとお母さんが麻薬所持罪でつかまったんだよ。
那;私は・・・?
保;君はまだ未成年だろ?
だから施設に入ってもらうよ。それとも親戚の家にいくかい?
那智は今の生活から逃げ出したくてたまらなかったのだった。
それに、親戚のおじちゃんはとてもこわい。
だから那智はすぐ、
那;あ・・・はい。施設にいきたいです・・・。
保;分かった。
じゃぁ、明日から施設ですごすんだぞ!
荷物をまとめておいてな!あした迎えにくるからな!
那智は、嬉しすぎ、涙を一粒流した・・・・
その涙が、那智の心を少し変えてくれたのかもしれない。
〜血のつながり〜
那智はあのまま寝てしまっていた。顔に涙のあとをつけたまま・・・
那智は起きると昨日の泣き叫んだ自分がとても恥ずかしく思えてきた・・・
那;あ・・・あたし馬鹿みたい・・・一人で泣き叫んで・・・
ピーンポーン 保健所の人が来た
那;ハイ準備できました。今出ます。
保;明日からこの家には那智チャンと同い年の女の子の家族が住むんだよ。
時々遊びにおいでって。あと那智チャン泣いたっていんだよ。隠すことない!
那智の目は涙で今にも流されそうだった
保;どうしたんだい?家を渡したくないのか?
那;うぅん。違うんです。お父さんやお母さんは分かってくれなかったことを
血のつながりのない全く知らない人がこんなに分かってくれるんだろうッテ・・・
今まで見てきた人は私に優しくなかった・・・ 
でもみんながみんなそうじゃないんだなぁって・・・嬉しくなったんです。
保;・・・そっか・・・・。もっと早くきずいてあげればよかった・・・
ごめんね・・・それに那智チャン笑うと可愛いんだからもっと笑え!な?
すっきりするゾ!じゃあそろそろ出発だ!
那;・・・ハイ! これからは『今日も笑顔で』を目標にがんばってみます!
保;おぅ!
そのとき保健所の人の目は涙ぐんでいた
保;っつ・・・なんでもっと早く・・・見つけてあげなかったんだ・・・俺は・・・
那;えっ?何か言いました?
保;いや!なんでもないよ!さぁ着いた!ここが今日から那智チャンが住む
『御咲埜学園(みさきのがくえん)だ!』
那;わぁ・・・すごい・・・
保;ちょっとまっててくれ。紙をとってくる
那;はい。
那智の心はワクワクしてはちきれそうだった
そのとき車の窓を叩く音がした
コンコン
那;はい。
蘭・峻;久しぶり。那智。
那;え・・・あの・・・すいません・・・だ・・れ?
〜夢と現実〜
那;あ・・あなた達は?ここの・・・御咲埜学園の・・・生徒さん?
あたし今日からここに住ましてもらう八神那智!ヨロシク
でも・・・さっきの久しぶりってどうゆうこと?
蘭・峻;・・・ズルイ・・・
那;えっ?
蘭;いや・・なんでもないよ。
峻;僕ら双子なんだ!それで僕らいつも一緒なんだ!
那;双子ナノ?!いぃなぁ!那智一人も兄弟がいなくて寂しいんだぁ・・・・
一人っ子なんだぁ・・・
蘭;・・・一人っ子・・・・
峻;・・・・見えない存在・・・・?・・
那;なにぃ?聞こえないよ?
保;お!さっそく友達ができたようだなぁ!
そうだ!その二人に校舎まで連れてってもらえよ。いぃか?
峻・蘭;ニヤッ・・・うん!いぃよ。いこう!那智!
グイッ
那智は蘭と峻が笑ったのを見逃さなかった。
那;ねぇ・・・ココが校舎?
蘭;ぅんwwキレイでショ?
峻;皆紹介するよ!集まって!
蘭・峻;この子が例のあのこだ!
皆;ども・・・・
高畑早苗;こんにちわニコ 私高畑早苗(たかばたけさなえ)
よろしくね・・
小野雄飛(おのゆうひ);ていうかもうあれはいったのか?峻・蘭
峻;まだ・・・あとで言う!
那;あれってなに?
峻;来い!蘭、那智
那;ぅん。
峻;那智!ぉまえと俺と蘭は兄弟なんだ・・・・
俺達は生まれたとき捨てられた
だから那智が来るのを楽しみにしてた・・・
だが・・・那智の最初の言葉に俺らは傷つけられた。
だから・・・僕と蘭と施設のみんな・・・那智!お前を恨んでいる!
これから何が起ころうが知ったもんじゃない!兄弟って分かったとたん!姉貴ずらしないでくださいね!那智さん
那智の心は酷く揺れ動いた
あの何気ない一言でまだあんなに小さい子の心を傷つけるなんて最低だ・・と思っていた。
那智の心はいじめられたときよりも何千倍も痛んでいた。
那智はその日みんなに会えれず屋上でただ泣き叫ぶしかなかった。那智はココに来れば自分の自由だと思って
いたが現実はそうではなかった
〜喜びと悲劇〜
蘭;許さないよ絶対に
峻;いじめてやる・・お前の居場所をなくしてやる・・・
皆;死ーね!死ーね!消えろ!消えろ!
馬鹿 くず きもい ゴキブリみたい ダッサァイ! うざい 消えろ
 シ  ン  デ  モ  イ  イ ・ イ ラ ナ イ                                   消  え   ろ

あのころの嫌な・・・いじめられた時のことを思い出した

那;はぁっはぁっ・・・っ夢か・・・・よかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あやま・・・・・・・・・・・・・・ろう・・・・。
リビングにみんなに集まってもらった。
那;皆さん・・・峻!蘭!
本当にひどい事を言ってしまってスイマセンでした・・・・
こんなことでは許してはもらえないだろうケド・・・・・・・ほんとに・・ゴメンナサイ
峻;・・・言って来ると思った!
那;あっ・・・・ゥッ・・・・・
蘭;もうみんな許してくれたよww
蘭・峻;よろしくお願いしますね。
お姉さん?
那;はいっ!・・・・・・・ぅんww
峻;あっ!那智姉さん!紹介するな!お兄さんの飛龍(ひりゅう)!
那智ねェのD個!
那;ぁっ!飛龍兄さん!那智です!よろしくお願いしますね!
飛;けっ!あの母親と父親に育てられたやつと今から兄弟になれってか?
冗談じゃねェ!おれは一切あの母親と父親に関係ある奴とはかかわらねェって決めたんだよ!
とくに育てられたたった一人のお前とは絶対にナ!
俺はいっさい認めねェから!変な期待すんじゃねぇぞ!
蘭;もぉ!飛龍兄ィ!
飛;もぉしらねぇ!
つかつかつかつか
峻・皆;那智!がんばれぇ!手伝わねェケド!俺らは
だれかが影で笑った
クスッ
那;誰?!
早;あっごめん。あたしは高畑早苗。
よろしくね?
皆;コソコソ
那;何ぃ?皆シテ
蘭;コソッ早苗とは仲良くなっちゃ駄目よ。あのこ霊感が強いから一緒にいたら取り付かれるわ!
那;あっ・・ぅん
早;あとで八神さんの部屋にいくわ!じゃぁね!
つかつかつかつか
那;えっ・・・・・・高畑さんに八神って教えたかしら?
自己紹介のときいなかったよ・・・ね?
ゾクゾクッ
那智はなにか嫌な予感がした・・・・