不思議なCD



by
紗玖羅



@〜願いが叶う〜
私、佐藤 蘭。

ある日の事だった。

蘭はCDショップに行った。

そこに、1つだけ金色に光っているCDがあった。

『なんだろう・・・』

蘭はそのCDの値段を見た。

『・・・500円?安いけど・・・』

蘭はそのCDを買って家に帰った。

CDラジカセの中に買ったCDを入れた。

再生ボタンを押した。

CDからは声が。

【はぁぃ、このCDを買ってくれてどうもぁりがとう!

私の名前は凛。CDの世界にぃるの★

これから貴方と私は深い絆で結ばれる。

CDの世界と人間の世界で話すことが出来るようになるよ。

このCDの攻略は、攻略書を見てね。

それぢゃっ!!】

ブチッ

蘭が触ってもいないのにCDは切れた。

蘭は攻略書を見た。

***攻略書に書いてあったこと***

1.この中のCDには、CD界の人の声が聞ける。

2.その人と、今使ってる人は、会話することが出来る。

3.このCDを買ってから100日すると、願いが叶う。

4.100日を過ぎると、もうCDは壊れて聞けなくなる。

************

『こ、こんなの有る訳ないじゃん。

・・・でも試してみよう』

もう1回CDのスイッチを入れた。

【はぁぃ、凛です★☆

ぁなたの名前は何て言うの?】

試しに自分の名前を言ってみた。

『・・・蘭です』

【蘭って言うんだぁー★☆

蘭,CDの世界に来てみたくない?】

え・・・どうしよう

でも行きたい 蘭は言った

『・・・行きたい』

【そっかー!!じゃぁ、今から言う呪文を唱えて。

シティシィディレンドミー!!】

ゴクリとつばを飲み込んでから

『・・・シティシィディレンドミー』

――――――――――――――

『んっっ・・・』

そこはへんな世界

『ぁなたが蘭ね?』

『この声は・・・凛の声・・・』

『良く来たね。此処はCDの世界』

!!

『本当に来ちゃったのー!?』

―――つづく―――
A〜夢〜
『ぅん。でもね、実は貴方は夢を見てるのよ。

さっきの呪文は眠りの呪文だったの。

夢が覚めるまでずーっとこのCDの世界に居ることね。』

そ、そんなあっさり言われても・・・

『は、早く覚めたいけど・・・』

パチッ

『ぁれ、もう覚めちゃったか・・・』

横を見るとCDの電源が付いてた

そこからは聞き飽きた凛の声

『ぁれー、蘭さぁ、今日子供アイドルオーディションの日じゃなかったっけ?』

『ぁっ、そーだった!

でも・・・髪の毛がサラサラになってる・・・』

『それはね、CDの世界の威力ょ。』

ちょっと待てよ・・・?

CDの世界に凛が居るって事は、凛は・・・人間じゃないの!?

『ちょっと蘭、何考えてるのよ。

蘭の思ったことは私から丸っきり見えちゃってんのよねー。

ぁたしは人間よ。

本読んでたら魔女が来て此処に連れてこられたのょぉぉ!!』

まさか凛・・・私にCDの世界に助けに来いってゅってるの?

『そうょ。大当たり。

ぁっ、私は貴方の心が読めるからね。

忘れないでよね。

蘭なら私を人間の世界に連れ戻す【力】を持ってるわよね?

蘭は・・・私にとって【大親友】だから・・・』

そっか・・・凛は・・・一人ぼっちなんだね...

私の事を【大親友】って思ってるんだ。

『蘭、100日経ったら私達の絆・・・緑の糸・・・取れるんだよ?

緑は友情の証だからね・・・』

ゃだ・・・何だか涙が出てきちゃった・・・

『そんな事言わないで・・・もう残り98日だから・・・

恐い。そんな事言われると恐くてどうしようもならない・・・』

『私だって、残りの98日恐いよ・・・

だから、2人で頑張ろうって言ってるんじゃない・・・』

凛だって、やっぱ恐かったんだ・・・

絆が壊れちゃうなんて・・・緑の糸が切れるなんて・・・

―――つづく―――
B〜オーディション〜
すると、凛が泣き声で言った。

『ぁたしね、凄い大好きだった瑠海っていう子がいたの。

だけど・・・私がCDの世界に行っちゃって会えなくなったの・・・

でもね、私瑠海が忘れられなかったから瑠海の家に電話したの・・・』

凛がこんな泣くことってあったっけ・・・?

蘭は耳を済ませた。

『そしたらどうなったの・・・?』

『死んじゃったって・・・。

交通事故でね・・・』

蘭の目からも涙がこぼれた。

『そんなに・・・一人ぼっちだったの・・・?』

『うん...』

しばらく2人は黙った。

そして、CDの電源が切れた。

『蘭、ご飯よー!!今日は○○の日でしょ?』

『ぁっ、そーだった!今行くねー』

蘭の目にあった涙を急いで拭いて1階へ下りていった。

でもどうにも凛が忘れられなかった。

『もうアイドルオーディションの時間よー!!』

『もう着替えたよ♪』

でも蘭は不安だった。

絶対にオーディションであの事を思い出してはいけない

涙を出したらアイドルなんかになれない

でも・・・

ブーン

私を乗せた車が出発した

やっぱ車の中でも凛の事を思い出してしまう

涙が出そうな所で会場に着いた

最初は自己紹介から

とうとう蘭の番が

『エントリー3番の佐藤蘭さんです!!』

私は緊張しながら舞台の上に立つ

『エントリー3番の佐藤蘭です!

よろしくお願いします!』

いえた・・・

会場からは大勢の人からの拍手が

私は笑顔で舞台からゆっくりと下りる

私は何ヵ忘れてると思った

なんだろう・・・?

―――つづく―――
C〜CD闇〜
『では、発表の時間となります!

コンテスト優勝者は・・・』

ライトを色んな人に当てる審査員

ライトは私の前で止まった

『蘭ちゃんです!!おめでとうございますww』

パチK・・・

『蘭ちゃんには、今日からアイドル事務所に入ってもらいます。』

―――家―――

何ヵ忘れていると思った蘭

それは・・・凛だった

2階へ駆け上がってCDの電源を付けた

『蘭!ぅかってょかったね!!

事務所にこれから行くんでしょ?もちろんこのCDも持ってってよww

そうだ蘭!これからゃってぃけるか占ってぁげょぅか?』

『占えるの?』

凛は首をかしげた。

『当たる確立は99%なんだ・・・

だから1%は当たらない。まぁ一応ゃってみるね』

―――CDの世界では―――

『ぁ、ぁれ?』

凛は何度もやったが、水晶は黒くなるばかり

凛はもう分かってた

蘭は人間じゃなく『CD闇』の人だと

CD闇を詳しく説明しよう!!藁

1.CD闇とは、CDの世界に1万年に1度現れる。

2.CD闇は、CDの世界を破壊する力を持っている。

3.CD闇は、CDの世界の人々を殺してしまう。

『ゃっぱり・・・蘭は・・・』

『凛、どうだった?

私、アイドルとしてゃっていける?』

凛は、何を言おうか考えていた。

でも・・・蘭は凛の敵だ。嘘をつくしかない。

『うん、バッチリやってぃけるょ』

『馬路!?ゃったぁぁぁぁぁぁぁ♪』

―――つづく―――
D〜悪口〜
蘭はCDを持ちながら事務所へ行った。

『こんにちは!!蘭です。』

そこにはアイドル友達のメグが

『メグ早いねー!!』

『ぅん!いつもこのぐらいの時間に来てるの

蘭・・・なんでCD持ってるの?』

『秘密。』

蘭は自分の楽屋に入った。

『まだ何もなくて新品だなぁ・・・』

蘭はバックを置くと、コンセントにコードを差し込んで

CDの電源を入れた。

『蘭?今楽屋にぃるんだょね?』

『ぅん。そーだょ!友達のメグにも会ってきたし』

『メグ?ぁぁ、ぁの子ね。

ぁの子、ャバィゎょ。可愛い顔してぃやな性格だからね。』

??

何言ってんだろう

凛 メグの事今なんて言った?

いやな性格って言ったよね

『蘭!!何も喋らないでどうしたの?

いつもならピンピンと喋るのに』

『・・・メグの悪口言わないでよ・・・』

凛は黙った。

でも・・・

『悪口じゃないよ

水晶でもうみえてるんだょね』

『99%しか当たらないって言ったじゃん!!

凛の水晶壊れてるんだよ』

『何ですって!?

メグとの付き合い今すぐ辞めな!!』

ブチッ 切れた

何でメグが危ないの?

呪いでもかかってるワケぢゃなぃのに

悪口言わないでよ 凛

こんなことなら買わなきゃよかったょ こんなCD

―――つづく―――
E〜悪夢〜
すると突然蘭の頭が痛み出した

『い、ぃたい・・・』

その声が聞こえたのか、アイドルの先輩:美羽が来た。

『蘭、大丈夫!?今先生呼んでくる』

これは凛のシワザなのだろうか・・・

凛の悪口を言うと恐ろしいことが起こるのか・・・


・・・これは悪夢?


蘭はそれしか考えてなかった。

ようやく先生が来た。

頭の痛みはさっきよりはマシだが、まだ痛い。

『大丈夫?美羽ちゃんが真剣な顔して走ってくるんだもん。

何事かと思ったわよ。

痛み、ひいたっぽちから、私達は先言ってるわよ。』

と言って、皆行ってしまった。

すると、CDの電源がいきなりついた。

『ばぁか。ぁたしの悪口言ってるからよ。

あたしはCDの世界のアイドルなんだからね。

ただぢゃおっかなぃゎょ。』

『ば、馬鹿!?』

『そーょ。蘭なんて親友じゃないくらぃ馬鹿かもね。』

蘭は電源を切ろうとしたが、ボタンをいくら押しても切れない。

『そんなんでCD壊そうと思っちゃってるワケ?

もー蘭ったら頭悪すぎね。

全部こっちが操作してんのょ。

ぁんたは電源を付けるくらぃしか出来ないのょ。』

もームカツク!!

ぁ、そっか。無視してればぃぃのかぁ!

私は無視して楽屋から出た。

―――つづく―――
F〜心の中でも〜
すると、何処からか声が聞こえてきた。

自分の心の中から・・・聞こえてくる。

こんな風に言っている。

『蘭、さっきの冗談。

ぁたしら親友だもんね。残りの96日間頑張ろう。』

どうゃらそれは凛の声だ。

凛・・・心の中でも話が出来るの?

じゃぁ、私も心で凛に話しかけてみよう・・・

『凛、有難う。

後残り96日もぁるね。頑張ろう。』

・・・

通じたっぽぃ感じだ。

・・・そうか、凛は私の事を思ってくれてるんだ。

辛い辛いアイドル生活をずーっと見守っててくれるんだ。

1人でも、仲良しがいるんだ・・・。

やっと私は分かった。

凛は意地悪をしてるんじゃなくて、私に構いたいんだね。

親友って証拠が欲しいんだね。

『蘭ちゃん、こっちこっち!』

先生が言った。

―――その頃、CDの世界では―――

凛が言った。

『ぁー、蘭にちゃんと蘭はCD闇だって言った方がいいかなぁ...

それとも・・・秘密にしたままでいいのかなぁ...』

凛のCD友達:瑠海が言った。

『言った方がいいよ。それにしても蘭って子、CD闇なんて・・・

CD闇の担当で、凛、大丈夫なのぉ?』

『・・・蘭となら大丈夫。心配しないで・・・』

―――つづく―――
G〜印〜
『でも・・・私凛と蘭ちゃんが心配...』

『・・・そんなに心配されても私は困るだけなんだ...

だから良い。ほっとぃて。』

凛はその場から去った。

―――人間界では―――

『蘭!!このクラスの中で1番良く出来てるゎょ。

・・・ぁれ、蘭の後ろから黒いモノが出てる・・・』

『ぁ、本当だ!!何ヵ煙みたいなカンジのャツ・・・』

これは、CD闇の印だ。

人が大勢いる所で出てしまうモノだ。

蘭も分からなかった。

『なんだろう・・・ちょっと恐い・・・』

―――CDの世界でゎ―――

『瑠海、ちょっとぃぃ?』

『・・・ぅん。』

――――――――――――――

『蘭、危ないゎょね。

CD闇の印、どっかから出てるはずょね。

人間界を見れるカメラで見ようか・・・』

『ぅん。蘭ちゃん絶対に危ないって。』

1時間後

『ゃっぱり出てる。人が多い所だけ。

絶対皆に怪しまれてるはずょ。瑠海。』

『でも・・・私達CD界に居るから・・・

蘭ちゃんの事助けてぁげられなぃ・・・どぉし・・・ょぅ・・・』

瑠海は突然泣き出した。

まさか瑠海、蘭に何か関係してるはず・・・

凛はそう思った。

―――つづく―――
H〜最終回〜
『・・・瑠海、あんた蘭となんか関係してるでしょ。』

『・・・親友だったの』

凛はビックリした。

『親友?』

『そう。親友は助けなきゃ・・・

蘭だってあたしが急に居なくなってびっくりしたと思う。

その心配してくれた恩返しに・・・人間界に帰りたい。』

『じゃぁ、ちゃんと本人に蘭はCD闇だって言わなくちゃ。』

2人は蘭と会話が出来る穴に行った。

―――15分後―――

会話が終わった。

蘭はショックを受けていた。

人間界でゎ♪

『あたしがCD闇だったなんて...

攻略本にCD闇の事書いてあったなァ・・・

1000年に1度かぁ。』

そんな事をつぶやいていると、蘭の事務所のインターホンがなった。

ドアを開けると・・・瑠海と凛!

『ちょっと瑠海、何処行ってたの!?』

『CD界。』

『だから居なかったんだ・・・で、2人ともどーやってきたの?』

『秘密。実は私達、蘭をCD界に連れて行こうと思って。

実はね、CD闇はCDの世界に行くとその恐怖は収まるんだって。』

そっかぁ。それなら行ってもいいかな?

『行ってもいいよ。』

『やった!じゃぁ瑠海、蘭の足を持って。』

こうして私はCD界仲良し3人組で楽しくやっていった。

―――END―――