チサの1年間



by
葉月!★




1話 天国への導き
「ここ・・・どこ?」

坂月 チサ。

なぜか広い所にきてしまった。
それにここは雲の上だ・・・・。
「あなたはまだ自覚していないようね。チサ。」


そこには
神のような人がいた。髪はストレートで・・長い棒をもっている・・。

本ではよんだことあるけど・・・・ここってまさか・・・。

「やっと自覚したようね。ここは天国よ。」

「て・・・ん・・ご・・・く?」
「そうよ。天国。あなたは死んだの」


「なわけないじゃない!私はさっきまでミサトと歩いていたのよ!?」

加藤 ミサト。チサの彼氏だ。

「じゃあなんであなたは死んだのかな?それは・・・」

「交 通 事 故 ?」

神はため息をついた。
そしてこんなことを聞いてしまった。


「ただの交通事故じゃなくて・・・・」
ただの交通事故じゃないってどうゆう事・・・・?

「チサ・・あなたは親友に押されて死んだのよ」


「親友って・・まさか・・ミミ・・?」

斉藤 ミミ。チサの親友。

「今は取り調べを受けているのよ。みてみる?」


「うん・・・・」


―――ミミの所―――

「私やってませんよ!このド変態!」


「どこが変態なんだ!!!!」

「だって私やってないんですよ!?」

「・・・しょうがない・・こいつはもういい。」



「危なかったー。でもこれでチサいなくなったしミサト奪っちゃお♪」




――――――

「ミミ・・・・・・・・・・・・・・・?」
「現実って悲しい事が多いのよ。だから・・」

「もういわなくていいです。神・・。現実がきびしいなんて」



ワ カ ッ テ イ タ ノ ニ

「それでも親友に裏切られると悲しいわよね・・。」



「いいえ。平気です。悲しくなんてありません。それより・・」


「ミサトはどうなっているのかが問題なのよ・・・」


―――ミサトの所―――

「ミサト・・なかないで。」

「ミミ・・お前が押したから死んだんだよ・・!!!」

「私おしてないよ!?」

「俺はみたぞ・・!お前を許さない!」





―――

「ミサト・・よかった・・」


「チサ。あなたの部屋につれていくわよ。ついてきてらっしゃい」


「はい・・・」




つづく
2話 短い間
こうしてチサは部屋へといった。
すると、テレビがおいてあった。
「これは?」
神はにっこり笑っていった。
「これは、ミサトの所とかがみれるのよ。辛い時とか、見て。」

「ありがとう。神」

「私の名前は、リンよ。リンよ呼んで。あと、神ではないわ。」

「そうなの?」 「うん。そうよ」
神・・いや、これからはリンと呼ぶべきだ。

リンが帰った後、チサはうずうずしながらテレビをつけた。

―――

「本当に押してないのよ・・」
ミミはなきながら言う。だが、後ろには・・

目 薬 ・ ・

「ごめん。俺が悪かった。押してなかったんだな。」

信 じ な い で


「ううん・・いいの。それより・・ミサトかわいそう」

「え・・?」


「チサ死んで悲しいでしょ?これからは私がそばにいてあげるよ」





ピッ




―――





『ミミの馬鹿ぁぁぁ!!!!!!!!!!!』



チサはおもいっきり叫んだ

ないていた。
何回も叫んでいた。

その声はミサト達の所まで届いていた。



「お前、俺をはめようとしていないか?」


「・・・え?」

「押したのおまえだろ。嘘つくなよ!」

ナ ン デ バ レ タ ノ ?

「・・そう。私がやったんだよ。私がチサを殺したんだよ?」


「どうしてだよ!親友だろ!」

「ミサトを手にいれるためにきまってるじゃない。
ミサトがチサと付き合ってから私はミサトを手にいれる事だけを考えていたのよ。」


「俺はお前が嫌いだ!」


「ミサトの馬鹿っ!」







こうして一日がすぎていった。

「ふぁぁ〜」
チサはあくびをしながらでてきた。
相当寝不足なんだ。

目にはくまができてるし。

「大丈夫?そのくま。」

「うん・・。昨日寝れなくて・・・・・・」


「そう・・よっぽど・・・」

リンはそれ以上は言わなかった。

いや、いえなかったんだろう。


「あのね。1年間だけ、チサを行き返せる方法があるのよ・・」


「本当ですか?」

「でもね、ミサトとミミしか見えないの。それでもいい?」



「いいよ!」


こうしてチサは再び戻ってきました!




「ミサト!」



「チサ!?」

「ミサト!私一年間だけ生き返ったの!」

「チサ・・ミサトとわかれてよ」

ミミだ。





「やだよ!私はわかれないよ?」


「ミサトは私と付き合うのよ!」
ミミはミサトの腕をつかんだ。
「はぁ!?俺そんなこと言っ・・・・」



「チサなんかと一緒にいたくないんだってぇ♪」


「え・・!?」







「帰ろう。ミサト」


「チサ!嘘だからな!」





「う・・うん!」


信じてる

ミサトのこと信じてるよ?



つづく
3話 お返し
信じてる・・ミサトならきっと・・

「大丈夫かしら、チサは・・・・」
リンはテレビをみながら言う。
とっても心配そうだ。

「チサってだぁれ?」
この子はマミ。一ヶ月前死んだ子だ。

「チサって言うのは昨日死んだ子だよ」
リンはそういって、マミの頭をなでていた。
――・・とっても心配そうに


その時チサは一人ぼっちだった。
皆には見えないし・・。
ミサトとミミは一緒にいる。

チサの心は黒にそまっていった。
ついには・・
「お返ししてあげるよ。」

「私天国にいってよかった。だからね、お返ししてあげる」

「なぁに?ミサトをくれるの?」
その頃はミサトはいなかった。



「まずいわっ!チサをこっちに・・!」

チサは道路へと近づいた。
「ここきて。」

コ ロ ソ ウ ト シ テ イ ル

車がきたとたん
ミミをおそうとした・・・・だが

シュパッ

リンが天国へ連れ戻したのだ。
「リン・・邪魔しないでよ!?」

「チサ!地獄にいきたいの?」

するとチサは苦笑いをした。

「リンったら何いってるの?私はもう天国にいるんだよ・・?」

「天国にいたってね・・地獄に連れて行く事ができるのよ・・」



「人を殺せば地獄行き。」

「じゃあミミは死んだら地獄行きなのね」




完全に「悪」だ。



「そうね」


たとえリンでもおきては守らないといけない。

たとえ


親友でも


――

「まだ若かったのに・・」「かわいそうよねェ・・」

「チサちゃん殺したからバチがあたったのよ!」

ミミのお葬式だ。
あの日、チサが天国へ帰ったときに・・


【なんだったんだろ??】
そう言って前に進んだら

車にひかれ、交通事故で死亡




お葬式にはミサトもきていた

大事な人を二人もなくした




「・・・・・・・」

だがチサの罪ではない。

自分の行動が悪かったから
チサは地獄へいかなかった。

そのころミミの所は



「ここどこ・・?」
暗闇の中でしばられていた。

周りをみると

よぼよぼになった人が大量にいる。


「イ・・イヤァァ!!!!!!!!!!!!」


こうしてミミは地獄へおとされ、永遠に手足を縛られた。



「お返ししたよ。ミミ」


お返し成功に喜ぶチサだった。
4話 明日
「ミサト〜」


君はいつでもそばにいてくれますか?

「チサ、明日だよな」

明日でもう・・・

チサは天国に帰ってしまう。
「うん。今日だけはいい思いするんだ。」


「あの時・・ミミがおしていなければ・・・」

「もういいよ。あいつは地獄へ落ちたんだし。」

「そうだな」

ラブvラブv

「今日はたくさん遊ぼうね♪」



明日



帰りたくない


嫌・・



「帰りたくないヨッ・・!!」


「ミサトも天国いく?そうすればずっと一緒にいられるよ」



「無理だ。命は捨てない。たとえそれが大事な人の頼みでも・・――」




気まずい。
最後だから楽しもうと思ったのにな・・


【11時55分】

「あたし、そろそろだ。後5分で・・・・・」

「そうだな・・。」

最後まで楽しめなかったな。

すると、チサの体が透けてきた。

「もう時間みたい。ごめんね。」

最後の最後まで・・・――楽しめなかっ・・

「これ・・指輪?」

「ガラクタだけど・・手作りなんだ。モールで作った・・」


「ありがとう」


最高にうれしかった


「じゃあもういくね」







「ありがとう」

fin