sky



by
紗玖羅






プロローグ
・・・空が青いって普段は気にしていない。

でも中には気にしてる人もいる。


『空』。

その1人の少女も気にしている人の1人だった。
1〜空〜
空は思った。

空って何故青いんだろう・・・

どうして私は空という名前なんだろう・・・

空はすべてが謎のままだった。

そんな事を思っていると、誰かが窓から入ってきた。

窓を通り抜けてるのに、窓は割れていない。

また謎が増えた。

でもこの謎の答えはすぐに出るだろう。

『貴方は誰・・・』

『私は鶫。ちょっと5秒間目をつぶって。』

空は目をつぶった。

すると、鶫が何かを言い出した。

おきょうみたいでちょっと恐かった。

5秒が経ったので目を開けた・・・そこは

私が居た子供部屋ではなかった。

鶫は何処にもいなかった。

目をパッチリ開けると、森みたいな所にいた。

横に・・・男の子が居る。

『貴方は誰・・・?』

『僕?空って名前の男の子。』

『同じ名前なの?』

『ぁ、君も空って言うんだ。

あの魔女の鶫に連れてこられたんだろ?』

・・・言っちゃっていいのかな?

『ぇっ、あっ、それょりさ、此処は何処?』

『・・・skyって森。空がいつも青くて綺麗なんだ。

そこからskyって名前が付いたんだろうけど・・・』

ふーん、そーなんだ。

確かに、青くて綺麗だな・・・

『で、空・・・って、私達ややこしいよね・・・』

『空君と空ちゃんって呼べばいいじゃないか』

『分かった。で、空君・・・空君は魔法を使えるの?』

『うん。見ててよ。』

空君の持ってた杖から火が出た

近くにいても全然熱くない。

『あのね、この森では

(ファイヤーのsky)(ウォーターのsky)(エメラルドのsky)の3つに分かれてる。

ファイヤーのskyになると、火の魔法が使える。

僕はファイヤーのskyだよ。

ウォーターのskyは水の魔法が使える。

エメラルドのskyは杖無しの魔法が使える。

空ちゃんはどれがいいの?』

空は悩んだ。

空君と一緒にするべきか・・・?

それとも別々にするべきか・・・?

・・・決心が付いた。

『じゃぁファイヤーのskyでいい?』

『うん。』

『じゃぁ僕と一緒に杖を買いに行こう』

『うん』

―――つづく―――
2〜杖〜
『じゃぁ、僕の杖の後ろに乗って』

私が乗ると、杖がもの凄いスピードで動き出した

そしてあっという間に店に着いた

『ファイヤーのsky用の杖はこれだね』

空君が指を指した。

その杖は・・・真っ黒で呪われそうな杖だった。

・・・これなら悪人に勝てそう。

空は思った。

――――――――――――――

『特訓の時間だよ』

大丈夫かな・・・

不安の音が心の中で鳴っている

まぁいっか

『最初は、初級者がやるょうな魔法を見せるね

これは鶫から教わったんだ』

鶫・・・?空をこの森につれてきた・・・?鶫が・・・?

『鶫の事・・・良く知らないんだ・・・教えてくれる?』

『鶫ってね、僕にやたらとくっついてくるんだ。

鶫の出身地は人間界じゃないから、僕の何かを知ってるはず。』

へぇ・・・鶫って空君の事好きなんだね・・・

ちょっと複雑な気持ち

まさか私・・・同名の人が・・・

ま、いっか

『で、早く覚えないとね。いくよ。

エメラリイユアギ!!』

すると杖からいきなり火が出た

エメラリイユアギってなんだろう?

『空、じゃなくて空ちゃん、やってみてよ。』

空はコクリとうなずいた

『エメラリイユアギ!!』

空の杖から火が出た

skyの森って大変なんだな・・・

ぁ、空が青い。綺麗だなぁ・・・

『何ボーっとしてんの?ぁ、空ちゃんは青い空が好きなんだ。』

『うん。空って綺麗だよね・・・

見たことのない世界を実感できるんだよ。』

・・・

『僕も空大好きなんだ・・・』

??????

『空君も?』

『うん。でもお母さんはそれを反対したんだ。

【空は天国。死んだ人の行く場所よ!?

絶対に見ちゃだめ!】てね・・・』

空君のお母さんって、空の事をあまりよく知らないんだな・・・

いつか私が教えてあげたい。

空は雨でも晴れでも綺麗なんだよって。

『で、次のヤツ。

ルミアキエオプジ!!!!』

空君が上に舞い上がった。

そして、回転して降りてきた。

『やってみなよ。

空ちゃんの大好きな青い空にもっと近づけるよ。』

『ルミアキエオプジ!』

私は綺麗な綺麗な青い空に向かっていく。

そして、下りていく。

『合格だね。

これでもう住人に人間だってバレないよ。』

『バレると・・・ヤバイの・・・?』

『うん。その理由は・・・』

―――つづく―――
3〜理由〜
『ゃっぱ言わない・・・』

一瞬にして空君が消えた

『何処行ったの・・・?』

空はしょうがないので、近くにあった家の中に入った。

屋根は穴が開いていて、青い空が見える。

その家には、家具も何もなかった。

【此処の家、誰も住んでないんだぁ・・・

空綺麗・・・】

空は空をずーっと見つめていた。

『空・・・空君・・・私・・・みーんな空かぁ・・・』

すると、穴の開いた場所から・・・空君が飛んでるのを見つけた!!

『そ、空君!!』

空君は気が付かないまま行ってしまった。

【もしかして・・・私の事探してる・・・?】

空は急いで家を出た。

出た所には、もう空君の姿は見えなかった。

【もうッッ・・・1人にさせないでょッッ・・・】

涙が出てきた。

すると私の前に・・・あの時の鶫が来た!!

『空、久しぶり。

ぁの空ってヤツ探してんでしょ?

ぁたしの杖に乗って探してみよっか、、、

でも、空って飛べるんだよね?』

『ぇ、まっ、一応は飛べるけど...』

『じゃぁ飛ぼっか

せっかく覚えた魔法使わないんじゃもったぃなぃもんね』

『ルミアキエオプジ!』

空が言うと、空は舞い上がった。

わぁ、こんなに空が近くに見える・・・

後から鶫も付いてくる。

ぁっ、空君発見!!

空は急いで回転して降りた。

―――つづく―――
4〜呪文〜
やっと着地した。

でも・・・このへんにいた空君が見当たらない...

『鶫・・・これってどういうこと?』

『・・・きっと誰にも見られたくない事があったんだろうね・・・』

何か出しているのだろうか?

汗・・・?涙・・・?それとも・・・血?

そんな・・・

『鶫!!空君はどこにいるか分かるの!?』

『・・・空君の家の屋根裏部屋。

何かを出しているわ・・・』

やっぱり、汗か涙か血なんだ・・・

・・・3つとも出てるかもしれない!

空と鶫は空君の家に行った。

屋根裏部屋に着いた。

空君がタンスの裏に隠れている。

ホコリくさいから空と鶫は入れなかった。

『空君っっ・・・出てきなっっ・・・!!』

空君は出てきた。

汗、涙、血。全部出していた。

『どうしたの・・・?』

『ぼっ、僕はっっ・・・誰かのっっ呪いにっっ罹ってるっっ・・・』

呪い!?

すると鶫が言い出した。

『パンギウの呪いね。私も溶く方法まだ知らないし・・・

パンギウの呪いに罹ってから30日経つと・・・死んでしまうわ・・・。』

空は決心をした。

『鶫、私達で溶く方法を探そう。

空君が死んだら、私達もう何も出来なくなる。』

『そうね。空君、そこで待っててちょうだい。』

鶫と空は、sky学校に行った。

空がもの凄く近くに見える。

綺麗だなぁ・・・ん?

空は何かに気が付いた。

sky・・・何かの呪文みたいじゃない?

私はその事を鶫に話した。

『もしかしたらそうかも・・・

もしかしたら・・・呪いを溶く呪文じゃない!?』

―――つづく―――
5〜名前〜
『・・・空のところに行って見よっかっっ!!』

鶫と空は空君のもとへ

『・・・空君っっ』

私は空君の前で言った

『―――――――――sky(スカイ)!!』

・・・何も起きない。

すると突然・・・鶫が苦しみだした

『鶫っっ!どーしたの!?』

『・・・私もっっ 呪いにっっ かかっちゃったみたいっっ』

『えーーーーーーーーーっっ!?』

私1人で探すの!?無理無理ーーーーー!!

『空っっ お願いっっ

私達を助け出して...』

空は屋根裏部屋から魔法学校まで行った

今日は祝日のようだ 学校には誰1人も居ない

『静かだなぁ・・・』

私は校長室に入った めちゃめちゃ緊張する

『失礼します・・・』

と言っても答えるものはいない。

私は本棚からそっと本を取り出した。

『呪文の本・・・』

これだっと思って空は本を開けた 魔法の文字

よく分からない・・・ん?

右下に小さく書かれていた これは間違いなく日本語だろう

『立町 空・・・?』

前に空君が『僕の名前は立町 空』って言ってたな...

さらに左下を見てみた

『泉 鶫』

いずみ つぐ・・・み?鶫だ!!

鶫はいっつも胸に『泉 鶫』って書いてあるバッヂ付けてるから・・・

左上を見た。これゎ・・・!?

『萩本 空       萩本 葵』

私の名前と 私のお姉ちゃんの名前・・・!!

どうして・・・!?

―――つづく―――
6〜一緒〜
『な、何で・・・

私は此処に来てまだ,1週間ちょっとしか経ってないのに・・・

お姉ちゃんが載ってるって事は・・・居るんだ!』

空は葵を探しに出た。

――――――3時間後。

『見つからないや・・・』

空はため息をつきながら、ほうきから降りた。

着地したのはさっきの学校の校庭。

あれ・・・?校庭の向こう側に誰かいる。祝日で休みなのに・・・。

空に手を振っているように見える。

声が聞こえる。

『空ー!! 空ー!!』

よく見ると・・・葵!葵だ!!

『葵!?アンタなんでいるの・・・』

『あたしね、優奈って人に魔法をかけられて...

葵君って言う人に会ったの。

それでその2人が呪いにかかちゃって・・・

呪いをとく方法を探してるの・・・』

ウソ・・・私とまったく同じ話じゃん・・・

空はその事を葵に話した。

『空もかぁ・・・じゃぁ私達2人で一緒に探そう。

呪いをとく方法を!』

『うん。でさぁ・・・校長室の本の122Pの左上に

葵とあたしの名前が書いてあるの知ってる?』

『知ってる・・・

だから空が此処の何処かに居るって・・・』

『とにかく今は呪いをとく方法を探そう。』

葵と空はほうきに乗って図工室まで行った。

『ぅわっっ、めちゃA不気味じゃん...』

魔法で作った髑髏の人形や、動いているモナリザの絵。

すると・・・空の足に何かがからみついた!!

―――つづく―――

*お知らせ*

話に出てきた『髑髏』は、『ドクロ』と読みますww

難しくてゴメンなさィ。
7〜秘密〜
『な、何ー!?』

空は下を見たっっ・・・何これ、デカすぎる!

そこにはカエルのデカイ版みたいな奴が居る・・・

『気持ち悪い!カエル、どっか行け!!』

『オイラゎカエルじゃなぃぞぉぉ。』

・・・えっっ?

『オイラは元々は王様だったんだ。なのに呪いで・・・こんな姿に・・・』

可愛そう・・・一体呪いをかけたのは誰なの?

『それでな。オイラと人間が握手をすれば呪いは解ける。

でもオイラが気持ち悪いって皆逃げるんだ。

お願いだ、呪いをといてくれ・・・

解いてくれたらこれからお前さん達にこれから必要な

秘密を教えよう。』

秘密って・・・呪いを解く方法かも!?

でも・・・こんなヌメヌメした手・・・

・・・・・・・・・・・やるしかないっっ!

私は・・・思い切って握手をした。

すると・・・カエルが光り始めた。眩しいっっ・・・

目をつぶっていると、光が収まったような音がした。うっすらと目を開けた。

『・・・さっきのカエル・・・?』

『あ、オイラの体、王様に戻ったぁぁ!

有難う。その代わりに秘密を教えよう。

呪いの解き方だ。』

やったっっ!!これで鶫と空君の魔法が解けるっっ!!

『呪いの解き方は・・・握手をして【アゾリメン】と言え。

そしたら解けるぞ!』

『分かりました。それではさょぅならっっ!!』

私は鶫と空君の元へ行った。

―――つづく―――

コメント
呪いは解けるかな?
次をお楽しみにぃ!!
8〜復活〜
空は鶫と空君の元に着いた。

『今、解いてあげるからね・・・』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『・・・解けたっっ!!』

『空、有難う。役に立てることなら何でもするょ。』

『空ちゃん、有難う。

お礼に何かをする。』

私が今、1番したい事・・・?

―――――――そういえば、元の私の居場所は人間界だ。

・・・戻してもらうの?どうするの?

決心した。

『鶫、空君。一緒に人間界に来て、暮らそう。』

『人間界・・・?空の元居た場所・・・?』

2人とも考えていた。

『・・・よし、暮らそう。』

『やったぁぁぁぁぁぁ!』

『でも、人間界に行く扉が無いと、僕達行けないよ・・・。』

人間界に行く扉・・・?

本とかで良く見たことあるけど・・・現実にあるの?

・・・何処にあるか分かった。

空は言った。

『私、何処にあるかしってるよ!』

『何処!?』

『・・・私に着いて来たらあるよ♪』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『着いたっっ・・・』

『此処、学校じゃない。この中にあるっていうの?』

知ってるもん、私。

この前、あの王様と出会った時、『人間界に続く扉』という

ドアがあった。

絶対それだ。それ以外に何があるだろう。

私は2人を連れ、扉があった所に行った。

『此処だ・・・』

―――つづく―――

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無事に人間界にいけるかな?

続きをお楽しみにー(`∀´)
9〜人間界〜
『あった・・・。ついに此処が扉だ!』

『空、空君、行くわよ。』

『せーの!』

私達3人は扉を開けてその中に飛び込んだ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『此処は・・・私の部屋・・・?』

横を振り向くと、鶫と空君が倒れている。

『鶫っっ!空君!!』

鶫が目を覚ました。

『此処が・・・空の部屋なの?ずいぶん狭いね・・・』

『だってぇ、1人部屋だもん。』

そんな会話をしているうちに、空君が起きた。

『わっ、わぁぁぁ!此処が人間界!?

ずいぶんskyの森と変わってるなぁ...』

空の部屋の天井には、水色のペンキが塗ってあった。

『私、空が好きだもん。雨の日でも空が見えるようにねっっ。

でも・・・空と同じぐらい好きなもの、居るよ。

鶫と・・・空君。』

そう言って空は、外の空を眺めていた。

すると、鶫が言い出した。

『そう言えば・・・葵ちゃんは?』

『えっ、何で鶫が葵の事知ってるのぉぉ?』

『そりゃぁ知ってるわよ。』

――――――――――――――――――――

『おーぃ、僕も話しに入れてよ。』

『あっ、ゴメンゴメン。入れるの忘れてたー!!アハハハハハ』

...今頃葵、何しているのかな・・・。

空は心配になって葵の部屋に行った。

『誰も居ない・・・』

空は自分の部屋に入った。

―――つづく―――

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葵は何処に行っちゃったんだろぉぉ?

見つかるといいですねェェ(−∀−;;)
10〜家出〜
『鶫、空君・・・葵を探しに行こうよ。』

『え、葵ちゃんを・・・?』

『分かった。鶫、空ちゃん、行こう。』

空と空君は鶫に魔法をかけてもらって、またskyの森に戻った。

『あー、何度見ても空は綺麗だね・・・』

空は言った。

『そーだね・・・僕も空を見るの久しぶりだ・・・』

そーして、3人は森の中を歩いていった。

ん・・・?道のあっちから誰かが歩いてくる・・・。

しかも、1人で・・・

近くでよく見たら・・・葵だった!

『葵・・・!どうしたの!?人間界に帰らないの・・・!?』

『やだょ、あんな不便な所・・・

あたし、人間界から家出してきたの。』

あんなに優しかった葵が、人間界を出るなんて・・・。

すると、鶫が言った。

『葵ちゃん・・・。人間がskyの森に1年間居ると

葵ちゃんが死ぬよ・・・?』

葵が言った。

『そ、そんなの知ってるよ・・・

着いてくれてた人にしつこく言われた。

でも、とにかく人間界には帰りたくない・・・。』

空が涙をうるおわせながら言った。

『葵・・・。アンタ、此処で死ぬの!?

あたし、1人っ子になるなんて嫌だ...

戻ってきてよ、人間界に!』

葵が空をにらみつけた。

空は怖くなった。

『空・・・アンタまだ分かってないようね・・・。

人間界と天国、どっちがいいワケ!?

あたしは天国を選んだ・・・。罪をおかしてない人は皆天国だ・・・。』

すると、鶫が言った。

『葵ちゃんは・・・デビルの呪いにかかってるわ・・・。』

―――つづく―――

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葵が家出しちゃったぁぁぁぁ!!

デビルの呪いとは!?まだまだこの話は続きそうです・・・。
11〜デビルの呪い〜
『デビルの呪い?』

『そうよ・・・。1万年に1度その呪いにかかった人がskyの森にはいるの。』

何ヵ怖そー。それが溶けたら人間界に帰れるのかな・・・?

私はその事を鶫に言った。

『それはどうかな・・・私も良く知らないんだ。

第1人者は空君のひいおじいちゃんだから・・・。

後ね、呪いにかかって10年経つと、skyの森は一瞬にして消えるんだって・・・。』

skyの森が消えたら、あの綺麗な空も見れなくなるんだ・・・

そうだ、人間界よりskyの森の方が時間が経つのが早いんだ。

じゃぁ・・・早く直さなきゃ!

空は、空君と鶫の手を引っ張った。

『空、そんなにあわてる事じゃないわ・・・

skyの森が消えたら、あのデビルの呪いをかけたデビルも消えるのよ・・・。

私、思ったのよ・・・この森はいつか消える存在だって。

デビルがいなくなるのよ?全然いいじゃない・・・。』

それは、そーだけど・・・でも・・・!

『私、空が見れないのは嫌だよ・・・。』

鶫は困ってしまった。

まーとにかく3人で、学校へ行った。

まだ授業中だった。

だけど、魔法学校には校庭にも本が置いてあるので、その中から

『デビルの呪い』という本を探し出した。

1時間くらい探してたら、あった。

3人は本を開いた。

1ページ目には、こう書いてあった。

『第1人者 立町トシ』

すると、それを見て空君が言った。

『それ、僕のひいおじいちゃんの名前・・・。』

2ページ目を見てみると・・・

『葵』と大きく書かれていた。

第2人者が葵だから・・・?

でもそんなすぐに本が情報をキャッチするわけがない。

でも・・・此処は魔法学校だ。何をするかなんて分からない。

もしかすると・・・

―――つづく―――
12〜落書き〜
もしかしたら・・・葵が自分の名前を書いたの?

でも・・・それ以外に考えられないよ・・・

もうどうしたらいいんだろう・・・葵は戻れるの?

空は、涙を流し始めた。

『空・・・葵ちゃんはちゃんと元の姿に戻るよ・・・

心配しないで。私達が一生懸命探してあげる。』

そんな事を言っていた鶫も、涙ぐんでいた。

3人はその本をゆっくりと読んでいった。

58P目に行った時、鶫の手が止まった。

『私達3人にそっくりな絵・・・

その人の下に私達の名前・・・。』

そこのページの題名を見ると、『新たなる冒険者の3人』と書いてあった。

『何で・・・私達が冒険者に・・・!?』

『・・・分かった。葵ちゃんってメチャメチャ絵が上手いでしょ・・・?

だから・・・この絵は葵ちゃんが書いたんだ。』

葵・・・色んな所に落書きを・・・どうして?

今の葵は可笑しい。けど・・・此処までする必要なぃょね・・・。

私はその夜、葵の夢を見た。

空『ねぇ葵・・・1つ聞いてもいい?』

葵『何?』

空『葵・・・なんで落書きとかしているの?』

葵はそこから何も喋らなくなった。

すると・・・急に周りの景色が変わった。

私の家に。

あれ・・・葵が人間界にいる・・・?

葵の様子が治ったんだ!

そこで空は目を覚ました。   夢だったんだ

何で夢なんだろう・・・どうしても現実に思える。

私は鶫と空君に言った。

『ねぇ、人間界に行こうよ。』

―――つづく―――
13〜黒skyの森〜
私達はあの扉に行き、扉を開けてその中に飛び込んだ。

『キャァァッッ!』

私は思わず叫んだ だってだって此処は私の部屋じゃなく

『黒skyの森』と書いてある門が見える!

周りは真っ暗でライトしか無い 太陽がない

まるでそこは深海みたいだった

鶫が行った

『どうゃら私達変なところに来ちゃったみたい・・・』

『鶫、空君、もしかしたら此処で魔法を解く手がかりがあるかも・・・』

2人はそれを聞いてニコッとした

私達は黒skyの森をどんどん歩いていった

すると・・・『黒学校』と書いた門があった

此処の図書室に行ってみよう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

図書室に着いた。真っ黒い本がいっぱい・・・。

その中から『デビルの呪い』という題名の本を探すのが条件。

『これでもない・・・これでもない・・・あった、コレだ!』

空は1ページ目を開けた

すると・・・

『呪いを解く呪文 パインマロン』

あった、ついにこれだ!

私達はskyの森に帰ろうとした

でも空君が言った

『あれ、何処から帰るんだ・・・?』

『そういえば、私も覚えてないわ・・・。空、覚えてる?』

『・・・分かんない』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『誰か知ってる人いないかなぁ?』

3人は人を探した でも誰もいない

『学校があるんだから、人も居るわよねぇ?』

どうだろう そんなのあり得るか

とにかく3人は来たような道を歩いていった

すると・・・最初の道に着いた!

『よし、skyの森へ出発!』

3人は扉の中へ飛び込んだ。

―――つづく―――
14〜発見〜
―――3人は目を覚ました。

そういえばさっき・・・、扉の中に飛び込んだんだょね・・・。

空は辺りを見回した。

『やったぁ、やっと戻れた・・・』

どうして人間界に来たかって言うと・・・

葵が人間界に戻っている夢を見たから。

それで、その夢が現実みたいだったから・・・

ってこと。

『鶫、空君、葵の部屋に行くよ。』

3人はそーっと行った。

・・・・・・・・・・居た!葵が居た!

『葵っっ・・・!』

『空・・・どうして此処に・・・?

私っっ、魔法溶けたのょね?そうだょね?』

葵の目には涙が潤んでいた。私の目にも涙が潤んでいた。

『葵・・・もう何処にも行かないでね・・・』

『うん・・・でもアタシ決めたんだ。

空と鶫ちゃんと空君と私でskyの森で暮らそうって。』

もちろん私はそれが1番良かった。

問題は・・・私の家族の事・・・?

お母さんには、公園に行くと言ったっきり・・・。

お父さんには、友達の家に泊まりに行くと言ったっきり・・・。

『皆、さっさと行こう。』

私達は鶫に魔法をかけてもらい、skyの森に行った。

『鶫、何処に住むの?あたし達。』

『私の家・・・ちょっと変だけど。

窓が開いているから綺麗な空がいつでも見れるよ。』

いいなぁ、skyの森。

私は空に見とれていた。

『葵達も、空一緒に見よう。』

4人で綺麗な空を見ていた。

あれ・・・誰だろう・・・

あっちから、何か黒ずくめの人がこっちに向かって歩いてくる。

その人が言った。

『此処に、空って言う女はいるか?

私と戦え・・・。』

空って・・・私の事!?

―――つづく―――

コメント

空が戦うことになっちゃったぁ!

まだまだ終わりそうもないねぇ・・・。
15〜戦い〜
空は決心した。

『分かった。戦うわ・・・

でもどうして戦うかを教えて・・・。』

『勝ったら教えてやろう。

だが負けたら・・・まずい、これ以上言えない・・・』

『そう・・・。じゃぁやりましょう。』

空は構えた。

『最初はつららを投げるから、それを避けろ。』

難しそう・・・でもみんなの為だ、やらなくちゃ

『野球の球より早いからな』

え、そんなにぃぃ!?勝てるわけがなぃょ・・・

でも・・・失敗してもやらなきゃ 痛そうだけど

START!

1発目は始めの合図がなってすぐ飛んできた。

楽勝に避けられた。

でも2発目はどうだろう・・・やっと避けられたって感じだ。

次はいよいよ最後の3発目・・・っっ

避けられた!良かったぁぁ・・・。

『空、お前これで終わりだと思っているだろう・・・』

『え・・・』

『今度は火を避けろ 5発だ』

5発・・・つららの3発で精一杯だったのに出来るかなぁ

START!

1発目は中々飛んでこない 10秒くらいして飛んできた

アレ・・・あんま早くないのね・・・

簡単に避けられた でもその後・・・

2発目から5発目まで一気に飛んできた

私は何とか避けた

『空・・・俺は負けた。教えてやろう、何で戦ったかを・・・。

お前がskyの勇者か試したかったからだ。

でもその避け方じゃぁ、勇者じゃないなぁ。

そうだお前ら、skyの勇者を探さないか?』

『分かった。』

4人はその人についていった。ちょっと不安だったけど・・・

―――つづく―――
16〜勇者〜
『で、貴方は・・・誰ですか?』

『ん?私の名前か?アズ・エリンドだ。アズでいいぞ。』

『アズ・・・手がかりはあるの?』

鶫が聞いた。

アズは何だか不機嫌な顔になった まさか

『無い』

空君が言った

『そ、そしたら・・・10年間探しても居なかったら

skyの森は消えるかも・・・しれなぃじゃないですか!』

空もその事を考えていた

『アズ・・・お願い、手がかりを見つけてきてよ・・・!』

『お前達は行かないのか・・・?』

『だって、だってぇ・・・怖いもん・・・』

・・・アズは困っていた

でもアズは決心したみたいだ

『よし、手がかりだけは俺1人で探してくる』

そういってアズは魔法で消えた

その後、4人だけの会議があった

空が司会だ

『えーっと、アズは怪しい者かもしれないと言う意見はありませんか?』

すると全員が手を上げた やっぱり

『鶫さん』

『えーっと、アズは顔自体で怪しいし・・・

あの帽子とマスクとサングラスを取れば分かるんじゃないの?』

その意見について、手が上がった

『葵さん』

『顔自体も怪しいけど・・・あのアズって人喋り方も変ょ?

何か色んな声が混ざった声みたいな・・・』

空は思った アズはもしかしたら勇者探しをしてるんじゃない

人間らしい人と戦って・・・そうだ、デビルの呪いをかけた・・・デビル?

空はその事を3人に伝えた

空君が言った

『そうだ、きっとそうだよ

1人で探させてダメだったんだ・・・早く追いかけなきゃ!』

―――つづく―――
17〜正体〜
4人はアズがさっき歩いていった道を走った。

『アズは確かこの角を曲がって1回待機してたはず』

鶫が言った。

4人は急いで角を曲がった、、、居なかった。

『アズ、アイツ何処行ったのよ・・・』

『あ、足跡があるぞ・・・たどってみょっか』

空君の言ったとおり、足跡はあった

それをあたし達はたどっていった

すると・・・

『居た!アズだ!早く行こう!』

葵の掛け声で皆の足が速めになった。

アズは立ち止まった。

『ぉい、お前達何やってるんだ・・・?

俺1人に探させただろ・・・?』

『せーのっっ!』

4人は、アズのマント、マスク、帽子、サングラスを取った。

『あっ、お父さん!』

鶫が叫んだ。ぇ、アズの正体って・・・鶫のお父さんだったんだ・・・

『お父さん、何こんなことやってんのょぉ』

『・・・お前らの様子を見るために・・・だ。

でも俺を1人にしたからもうダメだ・・・って感じだったょ・・・』

まぁ、安全な人でよかった。

あ、まだ勇者探しが終わってない。

『もう、鶫のお父さんは探さなくていいから・・・』

『勇者探ししよう!』

『あーあ、俺も連れてってくれないのか・・・まぁ、いいや。』

鶫のお父さんがつぶやいた。

4人は最初、鶫の家の前の空き地に行った。

『居ない・・・』

ガサッ 

『あれ、今ガサッって音しなかった・・・』

『した・・・』

―――つづく―――
18〜萩君〜
『誰かいるのかな・・・?』

4人は草をかき荒らした。すると・・・!?

『だ、誰、アンタっっ・・・』

『お、俺の事がそんなに怖いか?

俺の名前は、泉 萩。』

『い、泉って・・・アンタ・・・鶫の兄弟?』

『うん・・・』

あれ、あたし変な事言っちゃったかなぁぁ・・・?

『萩!アンタ家出したんじゃなかったの!?

この嘘つき!さっさと出ていきな!?』

鶫が怒鳴った。萩君は泣きそうになってた。

『鶫・・・ちょっとあたしに任せて。』

『そ、空、何す・・・』

『萩君、ちょっとあたしが話聞いてあげる。言ってごらん?』

空は萩を空き地の裏に連れてった。

『ねぇ、萩君・・・どうして家出したの?』

『ねーちゃんが・・・いっつも威張りやで・・・何をするにも俺が使われて・・・

それが嫌だったから家出してきたんだ。

空き地なら家から食料を盗んでこれるし・・・ってことなんだ。』

『じゃぁ、萩君は今の生活が嫌になったんだよね?』

萩君はコクリとうなずき、下を向いた。

あれ、こんな事、無かったっけ・・・私が3歳くらいの時・・・

なぐさめてくれた人と私、同じこと言ってるなぁ・・・

『じゃぁ萩君、鶫に家出してもらいなよ。

萩君はまだ小4でしょ?空き地なんか寒いところにいたら

風邪ひくよ。

それにね、鶫は今私達と大事な事をやってるんだよ。』

『大事な事・・・?』

『そ、大事な事。勇者を探すんだよ。』

萩君は不思議そうに空の顔を見た。

『有難う。もういいよ。戻ろう。』

萩君と空は空き地に帰ってきた。

『空、あんた萩に余計な事言ってないよね?』

『さぁ、どーかな?

萩君、悪いのは鶫だって言ってたけどね。フフフ』

『まぁ、ぃぃや。とにかく行こうよ。』

私達4人が行こうとすると、後ろから声がした。

『俺も連れってって』

空はビックリして後ろを振り向いた。

ちょっと涙が目に付いてる萩君がこっちを向いて笑ってる。

『さっき、空ねーちゃんに助けてもらったお礼。

一緒に手伝うよ。』

空の目には涙が潤んでいた。

『もちろん・・・いいよっっ・・・』

ここから、勇者を探す人数は5人になった。

―――つづく―――

コメント

ぱどの名前、『紗玖羅』から『砂功羅』にしたよ!

でも、読み方は前と一緒で『さくら』だよww
19〜様子〜
『ねぇ、鶫。せっかく5人になったんだから手分けしよう。』

空が言った。

鶫はコクリとうなずいた。

『じゃぁ、空と空君、あたしは1人、葵ちゃんと萩ってチームね。』

空君かぁ・・・ちゃんと探してくれるかな?

『場所は適当な所』

葵が言った。あーなんか大変そう。

『じゃぁ、空君。あたし達は公園らへんを探そうねww』

その時、空君は思っていた。

【空ちゃん、何かいつもと違うなぁ・・・】

そうである・・・空の様子はいつもと全然違う様子だった。

いつもは・・・リーダーシップとなり、皆を支えていたが

今日は空が小さく見える。

『ね、ねぇ・・・空君。あたし砂場探しとくね・・・。』

何ていうか、空は何かをたくらんでる・・・みたいな感じだった。

空は思った。

【空君の奴、まんまとあたしの様子に騙されてる。

上手く空君を混乱させられるかが問題よね・・・】

空君は思った。

【あいつ、何をたくらんでいるんだ・・・】

空は探すフリをして、1人で笑っていた。

その様子を空君はじーっと眺めていた。

―――空が企んでいることとは!?―――

読者の皆さんにだけ教えます!

空は・・・空君に冒険メンバーを抜けてほしいのです。

何でかって言うと、空が大好きなクッキーを寝てる間に

空君に取られたからです 笑

――――――――――――――――――――――

【まさか、空のヤツ・・・】

空君は、ムシャクシャして、空に『ちゃん』をつけるのまで忘れていた。

空君はもう盗んだことが原因だと気づいていた。

空は思った。

【空君、やっと気がついたようだねぇ・・・

 お前なんか抜けろ】

この言葉が友情を壊す原因となったのである・・・

―――つづく―――
20〜最終回〜
『空ちゃん、ちょっとこっち来て。』

なんだろう・・・?

『何?』

『僕、抜ける。抜けてもらいたいんでしょ?

メンバーにも言ってくる。』

え・・・そんな本当に抜けるとは思わなかった・・・。

空君は目に涙をつけながらメンバーの所へ行った。

『空君・・・』

空は空君を追いかけた。必死になって追いかけた。

『空君・・・抜けないでよっっ!冗談だよ・・・』

『いい、僕が悪かったから。許すことないよっっ』

空はそんな事を言われても、挫けなかった。ただ必死に走った。

『空君!あたしはね、アンタが居ないと・・・』

空君は無視してメンバーの所に行った。

メンバーの所に着いたみたいだ。

『空と空君、涙流してどうしたの・・・?』

鶫が聞いた。

空君は倒れながら話した。

『僕・・・メンバーから抜ける・・・』

『そ、そんな事言わないでよ、空君・・・』

すると、萩君が言い出した。

『この、根性無し!何でそうやってすぐ抜け出そうとするんだよ!

お前みたいな人生をおくってる奴が公開するんだ・・・』

さっき泣いていた萩君と、大違いだった。

『萩君・・・』

空君は抜け出そうとするのを諦めた。

『萩君・・・しっかり者・・・』

そんな事を空君は言い始めた。

すると、鶫が明るい声で言った。

『もう勇者探しはやめて、人間界で暮らそうよ。

もちろん空んちでね☆』

葵と空は声をそろえて言った。

『えー、こんなに増えるのー!?』

そんな事を言いつつも、人間界に行った。帰ってこれた・・・

『空、これからもよろしく・・・!』

END