また!魔法の杖とスリップ
by
葉月!★
〜香奈の秘密〜 |
香奈は悩んでいた。 どうしたら素直になれるのかを。 小さい頃から思っていた。 「素直になりたい」 けど今頃そんなことしたらみんな 笑うだろう・・―― 「へぇ。あんた素直になりたいんだ。」 「はっ!?って・・お前さっきのかな!」 「何よ!せっかく願いかなえてやろうと思ったのに」 「かなえるって・・?」 「100%中20%しかあたらないといわれているもの。まず香奈に魔法をかけ、素直にかわいくするの。 そして、かわいくなったとたん香奈をしっている子達はその昔の香奈じゃなくて生まれ変わった香奈の記憶が新しく入るの。」 「20%・・とっても低い・・」 「やってみないとわかんないよ。」 一瞬悩んだ 失敗したらいやだ けど 願うしかない。 「や・・やる!」 「そのかわり、成功したらここに同居させて」 「いいよ!」 こうして魔法をかけた。 「ワンジョリミーメリス!」 失敗しないように ひたすら願っていた。 「成功したよ!」 すると香奈はかわいくなった。 「う・・うそ!これが私!?ぜんぜん違う・・」 しゃべりかたも違う いつもなら 「何!?これが俺!?ぜんぜんちげーし!」 なのに。 なぜかうれしくなった。 素直になれた。 その喜ぶ香奈をかなはみていた。 何かに気づいたように・・・―― つづく |
〜悪〜 |
「あ、ありがとう。同居いいよ。うち親いないし。」 「・・・うん。」 何かに気づいてしまった。 「何で私も同じようになってるの・・!?」 かなは香奈がいないところでいった。 「もしかして、アリス様がいった・・・」 ――― 「同一人物?生まれ変わり?」 「そうよかな。あなたには同一人物・・いや、生まれ変わりっていったほうがいいのかしら。」 「どういうこと?」 「・・啓ってしってるわよね。ヒナも。前話した・・・」 「ああ。しってます。ヒナと啓は一回遠恋したけど魔法界にかえって二人は結婚したと言う話。」 「二人は結婚し、一人の子供を生んだのよ。」 「その子の名前は【香奈】」 「え・・?どういうこと?」 「かな、一回会ったでしょ。何もかも一緒な子。その子は魔法界での記憶がないと思うけど、もう結婚しているのよ。」 「は!?でもまだ・・」 「生まれ変わりっていったでしょ?」 「え・・」 「人間界のスリップをたどってうまれかわったのよ。そしてここの記憶がなくなったの」 「そして、香奈のが生んだ子は」 「あたしですか?」 「そうよ。かなよ。同一人物。」 「はっ???????????????????わけわかんねぇ」 「その香奈に魔法をかければね、自分も魔法がかかるの。」 「なんでお母さんに魔法かけたら娘もかかるんですか。」 「お母さんじゃないの。あなたたちは、双子よ。」 「ヒナのおなかには二人の子がいたの。そう、香奈とかな。 けど、二人とも手をつなぎっぱなしで、手を離したら、魔法糸がつながってたの。けどね、結局一人の香奈しかうめなかったのよ。 そして、その香奈が生んだのは、あなた、もう一人の香奈。 本当は一人しか生まれないのに、香奈の半分があなたになったのよ」 ―― 「だから私にも魔法が・・」 そう思った。 つづく |
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