星
by
まるちゃん☆ミ
今日も星が綺麗だね・・・ってお前がいないのにつぶやいちゃう。 まだ俺の隣は温かい。何でカナ? 別れたのは1年前なのに。 キラキラと光る星が俺を呼んでいるような気がする。 ・・・全部マボロシ。 ・・・お前が隣に居るというマボロシ。 ・・・まだ温もりがあるというマボロシ。 だけどな、まだお前の事好きなんだよ。 それだけはわかってくれ。 つないだ手を離してしまったら 二度とあの場所には戻れないってわかっていたのに 話した。 最低だよ、俺・・・。 俺は単なる馬鹿だったのかな? いや、違う。 あの時は自分の事しか考えていなかったんだ。 相手の事を考える余裕なんてなかったんだ。 そんな俺だったんだ。あのコロ・・・。 今は人の事まで考える余裕がある。 きっとこの余裕はお前がくれた物なんだな。 というより、俺は手放してよかったのかもしれない。 今付き合っていたら、お前を傷つけていたかもしれないしな。 だけど好きなんだ、お前の事。 未練かな? でもまぁいいや。 この未練もいつかは自分のためになるだろう。 人は人を傷つけて自分も傷つき、 だけどそれは人が強くなる材料になったりもする。 お前と逢えて本当によかったよ。 無駄ではなかったよ。 ありがとう、本当に・・・。 そう言って笑うと、星もピカピカって光って笑った。 |