魔法の心



by
葉月




@ 心には恋心がある
斉藤 亜美(saitou ami)
14歳の中2。
今学校へ向かっている。
ガサッ
「わぁっ!」
何か音がした。
何だろう。と後ろを向いた。
すると・・
髪が木の枝に絡まっていた。
「うわぁ。どうしよー」
亜美は髪を引っ張ったがとれない。

「しょうがない。まぁ近いうちに切るつもりだったし」
亜美はかばんからカッターをとりだし髪を切ろうとした。
「ちょっ!ストップ」

「んっっ!?」
亜美は手をとめた。
「絡まったのかよ。」
するとその少年は絡まった髪を木の枝からとってくれた。
「気をつけろよー」
少年は「土方 良(hizikata ryou)」と名のった。

「ありがとう」
亜美の笑顔で良は顔が真っ赤になった。
「・・あれ・・?私の学校の制服・・?」

「ああ、俺今日橋本中学校に転入するんだ!」
「橋本中学校って私が通ってるところだよっ」
二人はそんな話題で盛り上がっていた。

「って・・学校!」
亜美はハッ!と気づき、良と手をつないで走った。

【教室】
「亜美ー!みたわよー!」
亜美の友達の「涼宮 奈奈」
「えっ!?何を?」

「今日かっこいい男の子と手つないで学校きたでしょ!?もしや彼・・」
奈奈がいいおわるまえに亜美は「ちがうよっっ!」と否定した。

「お前ら席につけ。今日は転入生を紹介する。」

「はじめまして。土方良といいます。よろしくおねがいします」


「あーっ!今朝の!」
亜美はバンッと立った。
「なんだ?知り合いか?」
先生はにんまり笑った。クラスの皆もニヤニヤしている。
「えー・・っと・・」

「まぁいい。ちょうどいいじゃないか。斉藤の隣の席あいてるし。土方斉藤の隣座れ」

「はい」
良は亜美の隣にきた。
「ごめんね;」

「ううん。いいよ。だって俺・・――」

良はそれを言って黙りこんでしまった。
何をいいたかったのだろう。疑問になった。
A 歓迎会で二人きり
「あーみっ!」

奈奈が亜美に抱きついた。

「なな・・何?」

「今日放課後○○教室こーいっ」
すると奈奈がチケットをだした。

だが映画のチケットでもない。
【歓迎会チケット】と手書きで書いてあった。

「なにこれー」

「放課後のおったっのっしっみっ♪」
奈奈はフフフと不気味に笑った。

亜美はなぜかむかついた。

【放課後】
「奈奈ー。きたよー」

亜美は奈奈にいわれた教室に入った。
真っ暗だった。
「・・?」

亜美はおそるおそる部屋に入った。
「イエーイッ!」
奥に入るといきなり明るくなった。

「びっ・・びっくりしたぁ・・」
ほっとしたようだ。

「それより何で呼び出したの?」
奈奈についていくと、クラスの皆がいた。
「良君歓迎会でーすっ♪」

皆はいろいろのんでいた。チョコレートもたべていた。

チョコレートには酒が入っていたらしくてほとんどが寝てしまった。
「隣の教室いこ。酒くさい」

「うん」
良と亜美は隣の教室でいろいろ話していた。
「あと、これ」
良が手をだした。亜美は「え?」と言って手を見た。

すると、赤いバラがポンッとでてきた。

「わーすごい!手品ぁ!?」
「違うよ。手品じゃない」
良はニコッと笑った。

「え・・?」
良は杖を出して呪文をとなえた。

「・・・――」
すると良が変な格好をしてでてきた。
本などで見る、魔法使いの服だ。


「俺、魔法使いなんだ。」






「えーっっ!?」
その声は学校中に響き渡った。