love story



by
砂功羅




プロローグと自己紹介
『二重人格』の恋。

どうしてかは分からないけど

初めてあったあの人に恋をした・・・

その名は

『海南』

―――――――――――――――――――――――――――

あたしの名前は大輝 海南【taiki umina】。

14歳で・・・頭の良さは学年トップ。だけど・・・

不良なんだ・・・勉強してる時と遊んでいる時のあたしはまるで別人・・・

だからね、勉強してる時のあだ名はうーてんて呼ばれてる。

由来は・・・海南の『う』と、天才の『てん』を合わせたんだって・・・

遊んでる時は、『うみ』とか『海南』とかなんだよね・・・

まぁ、これからもよろしく!

―――1話へと続く―――
1〜初恋〜
『うーてん、凄い!』

海南はどんな問題にも楽勝に解ける。

『うーてん、ココ教えてー!』

『うーてん、笹岡さんより私の方に教えに来てー!』

勉強の時の海南は人気者。

『柚木さん、笹岡さんの方が先。』

注意する時も、こんなに優しい・・・だけどこれがいつもの生活。

『2時間目終わり 休み時間ね』

この時が海南の態度がコロッと変わる瞬間だ。

『おぃ、今日サッカーする奴いるかー?』

この声は海南の声。

その声につられ、男の子がついて、女の子まで海南についた。

『今日は女対男がいいなぁ 一回もやったコトないしー』

麗が言った。

それに皆が賛成した。

すると、男子が文句を言い出した。

『おーい、男子海南より弱いんだぜ?』

『うみ取ったら断然こっち負けるわよー!こっちは女しかいないのよ!?』

『じゃぁ、早速海南に聞いてみようじゃないか。

おい海南、女子チームと男子チームどっちがいい?』

海南は考えた。

いっつも男チーム・・・だから女チームにしよっかなぁ・・・

『女チームで良くね?』

海南がその言葉を口にした時、男子の集団からダントツで背が高い子が出て来て言った。

『おい、男子・・・そんなに海南を責めたら可愛そうだろ?

海南はいっつもこっちじゃないか。

海南の言うとおりにしてやれよ』

この子はアギ。

はぁぁ、アギカッコよくないのにあんな事言っちゃって・・・

でもアギは怒るとめっちゃ恐い。

だから男子達は納得した。

試合開始!

『男ボールな』

卓志が言った。卓志なら弱いから取れる・・・!

すると、アギが卓志に言った。

『相手は海南だぜ?卓志、お前じゃぁ出来ないよ』

卓志は仕方なくボールの前から去った。

すると、アギは海南の前で小さく言った。

『弱く蹴るから、ボール、海南が持ってっていーよ。』

アギ、優しいなぁ・・・

この時、海南の初恋が始まった。

―――つづく―――
2〜初恋U〜
アギは言葉通りボールを海南に渡した。

海南はそっからプロサッカー選手でも出来ない超ロングシュートをやった。

『どう?』

『入らなかった。後2mだったよ』

『うみ、後2m近づいたら入るんじゃない?』

麗のいい考えに皆賛成。

そぉしてまたやり直し(?)をした。

アギはまたボールをくれた。

海南はさっきの場所より2mゴールに近づいた。

『麗、愛、ゴールの前に・・・!』

すると、アギが海南をマークした。

『海南、これも1つの練習だよ・・・頑張って抜けてみて・・・』

アギにマークされるのは初めてだ。

どうしようっっアギ背高いから・・・

とにかくロングシュートをっっ・・・!

・・・・・・・入った!?

『凄いようみ、アギを相手にしてるのに・・・ロングシュート入った・・・!』

すると、休み時間終わりのチャイムが鳴った。

海南の元に、アギが来てくれた。

『海南、今日は俺にも練習になったよ・・・有難う。』

顔も性格も全然好みじゃない・・・でもアギが好きになった。

教室に戻った。

ここが海南の性格がコロッと変わる・・・

『数学ね』

先生が言った。皆の得意じゃない数学・・・でも海南だけは得意だ。

『うーてんココ教えてー?A番の問題ー』

その声をかけたのは、アギだった。

好きになるって・・・こんなに気まずくて・・・

『アギ君・・・少しは自分で理解しないと・・・』

あれ・・・アギなんか怒ってる・・・?

まさか・・・海南の前だけではアギも二重人格!?

―――つづく―――