美容師



by
砂功羅



私、鯛花 千秋(taihana tiaki)。

将来は超有名美容師になる事。

ちなみに千秋ゎ高2。今から美容師になっても遅くない時期だ。

そんな事で千秋が始めた美容室は『hair cut chiaki』。

hair cut chiakiは大好評だった。



『カットお願いしますー』

『はい。まずこちらに座って・・・』

最初に来たのは、hair cut chiakiの常連とも言える

遥さんだ。子供が多い為、良く来る。

遥さんは実は千秋のいとこ。

千秋は、遥さんがいっぱい来てくれるだけで凄く嬉しかった。

遥さんの家は13人家族。

11人の子供と遥さん、遥さんの旦那だ。

この家族が事件に巻き込まれるとは・・・。

2005年3月21日。

遥さんが涙目でhair cut chiakiの中へ入ってきた。

『遥さん、どーしたんですか?』

『下から3番目の麗華が事故にあって・・・今病院にいるんです。』

千秋はびっくりした。

兄弟の中でも1番hair cut chiakiに来てくれた子だ。

千秋も悲しかった。

あの可愛い笑顔に会えないと思うと・・・!

『プルルルルルル』

遥さんのポケットに入っていた携帯が鳴った。

遥さんがでた。

『はい、もしもし・・・』

『千秋ちゃん、髪切って』

遥さんの携帯はスピーカーホンにしてあって、千秋にも聞こえた。

『千秋ちゃん、麗華生きてるよ・・・!』

千秋と遥さんは喜び合った。また会える・・・!

そう、千秋は励ます美容師。

客と一緒に笑ったり泣いたり色んな事が出来る美容師。

遥さんも喜んでくれた・・・!それだけでも千秋は嬉しかった。

何時間かhair cut chiakiで遥さんと一緒に麗華ちゃんを待っていた。

すると、包帯を巻いた手をぶらぶらさせて麗華ちゃんが来た。

『麗華!』

遥さんは麗華ちゃんに抱きついた。

この時、千秋は感動していた。

終わり