今までの思いを言葉にし・・――


by
まな

@プロローグ・登場人物
今までの思いを言葉にし

あなたにとどけてみようとおもう

「教えてくれたのは橋ちゃんなのに
ずるいよね、橋ちゃんは」

今までの思いを言葉にし

あなたに言ってみようとおもう
「僕と一緒に・・」


今までの思いは
あふれてくる


登場人物

中野 まり(nakano mari)
高森 橋介(takamori kyousuke)

他いろいろ。
Aずるいよね、橋ちゃんは
橋ちゃんと私は
話さなくなった




今までのおもいが
あふれだしてきた


「アメリカにいくんだ」
中学の卒業式
君は告げた


アメリカなんていかないで
そんな事を言う勇気は
私にはなかった

橋ちゃんはにっこり笑った
「またいつか会おう」

「ずるいよね、橋ちゃんは
その笑顔で悲しい事もすぐふきとんじゃうよ」




でも別れる悲しみはきえなかった。



過去回想編END





「私、図書委員入りますよ」
中野まり
高校1年生

橋介の事なんか、忘れているだろう。



「ん、わかった。じゃあ帰っていいわよ」
担任の先生によばれただけ。

「失礼しまし・・」


「しっつれいしまーすっ♪~」
まりが言い終わる前に
誰かが叫んだ。

なぜかなつかしく
あたたかく
ぬくもりを感じる





「誰だっけ・・」

覚えてないなんて・・
しらないひとかもしれない。
覚えてないなんて私にはありえない。


「きょう、転入してきた高森橋介でーっす♪~」
テンションの高い橋介にまりはびっくりした。
テンションだけではない

聞いたことがある名前だ。

「えーっと・・えーっと・・」


橋介がこっちを向いた。
そしてにっこり笑った。


この笑顔
知っている気がするんだ



「覚えてない?
僕が笑ったら
君は絶対にこういう。」

「ずるいよね、橋ちゃんは」

思い出したい

けど思い出せない
橋ちゃんって誰

わかんないよ



覚えてないの


「すみません。誰ですか。」
橋介はびっくりしていた。

「覚えてないならいいけど」
橋介の微笑みには
悲しい気持ちも入っていたのだろうか






忘れてたなんてね
ひどいよね、私。



夢を見た
あの人と遊んでる夢を

「まーちゃん、まーちゃん」

声が聞こえる
姿は見えなくて
周りが真っ暗だ



「誰、誰なの」
私はそう問いかけたが
だれも答えてくれない


「いつか、きっと思い出すと思う・・
それまで僕はまってるよ。
ずっと君を・・」


途中でおわったその言葉

夢は途中で終わり
私は目がさめた



「何なの・・」


つづく