失った記憶



by
砂功羅




プロローグと自己紹介
 ――――大好きだったあの人を忘れた

私の記憶から取り消された
 恨んでたあの人をもっと恨み返す


そして出来た怪しい友達――――



自己紹介

遠藤 愛瀬(endou manase)

今までの友達

春野 芽衣(haruno mei)

小川 綾香(ogawa ayaka)

新しい友達

生田 雫(ikuta sizuku)

谷和原 葉奈(yawahara hana)
1〜友達〜
『愛瀬〜?今日遊べるッ?!』

『遊べるよお!!芽衣も誘うかッww』

私は遠藤愛瀬。友達の芽衣と綾香といっつも一緒ッ!

そんな私には恨んでる人がいます。

『し〜ず〜く〜!!は〜な〜!!またぶっ殺そっか?!』

雫と葉奈は幼馴染なんだけど、超恨んでる。

おかげで2人は私に話してこなくなったけどね。

『愛瀬ー!!何処で遊ぶッ?』

『じゃあ、階段公園で遊ぼうよッwwいつものゲーム持ってきてね』

いっつもこんな調子。私にはこれが幸せ。

『愛瀬・・・階段公園で待ち合わせだって。

今日こそあの作戦、実行よ。』

―――階段公園―――

『あー!!やっぱこの階段の上からの眺めはいいねww』

愛瀬がうーんと背伸びをした。

『さッ、いつものやろうよッ!!超ミニサッカー!!』

3人は超ミニサッカーをやっていた。

そこへ、怪しげな影が・・・それは、雫と葉奈。

『ふッ。愛瀬が階段の近くに来たら・・・突き落とすわよ。』

『絶対に芽衣と綾香にバレちゃダメよ。』

・・・・・ドカン!!

『きゃああああああああああ・・・・・・・』

ドスンッ

『愛瀬ー!!大丈夫!?私の携帯で救急車呼ぶからッ!!』

・・・・・・・・・

ピーポーピーポー

『こ、この子は遠藤愛瀬っていいますッ!!』

綾香が慌てて説明をする。

この時かな・・・あたしの記憶が消えてしまったのは。

芽衣と綾香も病院へ行った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『愛瀬?愛瀬?』

その時、私はすくッと起き上がったみたいだ。

『あ、貴方達は・・・誰?何処の人?』

『何処の人って、愛瀬の友達じゃん。

綾香と芽衣だよ?』

その名前が何かが愛瀬にはまったく分からない。

『は?愛瀬?誰それ・・・。』

『自分の名前だよ。貴方の名前は遠藤愛瀬よ。』

『ま、まさか愛瀬・・・・・・・

記憶喪失になったの?ねえ、どうして階段から落ちたの!?』

私には階段から落ちたとか意味不明。

『愛瀬さん・・・貴方ねえ、階段から落ちて記憶喪失になったのよ。』

記憶喪失?何があ?

『愛瀬さんは過去の行動の記憶を全て忘れたから・・・

階段から落ちたとかは覚えて無いだろうけど』

うん、確かさっき・・・体がぐらって揺れたのを覚えている。

『あの落ち方は・・・誰かに押されたとしか思えない。』

そっか、グラッって揺れたのは

私が階段から落ちたからなんだあ・・・。

で、誰が私を押して落っことしたの?私を恨んでる人?

『さあ・・・。あの時の階段公園は私達3人しか居なかったはず。』

階段公園?何それ。

『階段公園の階段から貴方は落ちたのよ。』

『愛瀬を恨んでる人・・・あッ!!雫と葉奈!!

あの公園は木が多いから・・・隠れてたんだよ・・・!!』

雫?葉奈?あの公園は木が多い?意味不明・・・・。

『後ね、愛瀬ちゃん。頭から出血してて、足からも出血してるから・・・

動いちゃだめよお』

私は記憶喪失になった・・・雫と葉奈って子に押された・・・

私の記憶は何処へ?

―――つづく―――
2〜対面〜
その雫って子と葉奈って子に会いたい・・・。

私を何で突き落としたかを聞きたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何日かが経って、愛瀬は歩けるようになった。

だけど、まだ危ないので車椅子。

今日は雫と葉奈に会える日。突き落とした人に会える日。

自分のクラスの人たちなんか忘れてるとおもうけど・・・。

『愛瀬!!大丈夫?』

芽衣と綾香が手助けをしてくれた。

『ねえねえ・・・。その、雫って子と葉奈って子に会わせて。会いたい』

私は2人にささやいた。

『雫、葉奈、ちょっと来てくれない?』

クスクス笑いをしてたみたい・・・雫と葉奈。

『愛瀬ぇ?あたしの事覚えてるッ?記憶、無くしちゃったのぉ?』

『ねえねえッ、あたしの事わぁ?覚えてるわよねぇ?』

し、しつこい。お母さんよりも・・・。

『な、何で私を突き落としたのよッ・・・貴方達は見たこと無いけど

どうして突き落としたのッ!!』

その声は、教室中に響いた。これなら皆・・・。

『まッ、馬路かよ、生田と谷和原。』

『雫と葉奈、愛瀬の事突き落としたのォ・・・?!』

『2人ともヒデェなッ。いくら恨んでても突き落とすってのはヤバイし。』

皆あたしの見方してくれてる。1人1人誰だか分からないけど・・・。

『突き落としてなんかないッ!!

3人が遊んでた時間は、私の家で遊んでたんだもん!!』

葉奈が大声を上げた。

『証拠は・・・?』

『これよッ。』

葉奈が1枚の写真を突き出した。それは雫と葉奈が写ってる写真。

『日にち、見なさいよッ。

これは愛瀬が階段から落ちた日でしょ?!』

それはそうだけど・・・あッ、時間・・・

あッ、写真の背景に時計があった・・・えっと、時間は・・・

『朝の8時じゃないッ!!だカラあの時2人とも遅刻したのねッ?!』

『でも・・・突き落としてないのッ。

隣のクラスの花蓮美奈に聞いてくればいいじゃないのよッ。』

何で・・・私は2人が突き落としたとしか思えないのよ・・・。

―――つづく―――