見上げれば空が見えるんだ



by
まな




第1話 魔界への扉 
私の名前は 上条優(kamizyou yuu)
「遅っせーなぁ!!早く来いよ!」
汚い言葉を使った奴の名前は 上条満(kamizyou mituru)
私が一番嫌いな奴!嫌な事に、苗字が一緒だし・・
まぁそういう事で自己紹介は終わり♪≪自己紹介だったのかよ



ある日、いつもは満が迎えに来るのに満は来なかった。
「あいつサボル気ーっ!?」
と言って、満の玄関まできたんだ。




「上条は引越しました」
張り紙があった。なんでいきなり、ひっこしちゃうの?
なんで私には教えてくれなかったの?


満の馬鹿・・・


残した傷跡は消えなかった。


今日も一人で登校か・・何か嫌だな・・。
誰とも話せないし・・

いつもは満がいてくれて、おもしろい話題をだしてくれてさ・・。

好きだったのに・・・・・・





え?

今好きだったっていったよね
撤回撤回!読者さん!好きだったって言葉撤回するので気にしないで!


でも撤回したら嫌いって事に・・
でも嫌いって事撤回したら好きって事に・・

「もうわけわかんないー!」
私はそこらへんにあった缶を空に向かってなげた。


空に向かって投げた缶が私に戻ってきた。
『痛っ!』
なんか頭にあたったし・・痛いなぁ・・・





「お前が伝説の少女・・優か・・」
後ろから声がした。満の声だった・・。

【満、帰ってきた!?】
振り返ってもそこに満はいなかった。
いたのは、黒いマント・帽子をかぶった男しかいない。

「そうだよ・・優だけど何・・?」
「お前は覚えていないのか・・」


「お前の本名は ユウ・リンガブル なんだ」
「私そんなのにはだまされないよ」
その時まではしんじていなかったんだ。

本名も、自分の記憶も・・

そして


人間じゃないことも・・
しんじていなかったんだ。



黒いマントの男は「ジン」と言うらしい。
ジンは魔界の事を話し始めた。

「ここにはもう一つの世界がある、それが魔界だ。」

「魔界の住人は人間界にあこがれて、あるゲートにはいったんだ。
そのかわり魔界での記憶はなくなってしまう。
自分は誰かもわからない、一人の世界になってしまうんだ。

ユウはゲートに入ったんだ。


あともう一つ、
もう一人のユウがいるはずなんだ。」

優は信じていない。魔界とか、何にも覚えていない。



「何いってんの・・人違いだよ、多分・・私魔界なんて知らないし・・それに、わたs・・・」

ジンは、優がしゃべり終わるまで待てなくて、優の顔に手をむけた。
「お前の記憶、とりもどしてやる」







記 憶 の 中 は ど ん な 感 じ ?



2話につづく