白魔女少女



by
砂功羅




自己紹介
江井 有奈【ei arina】♀ 主人公。白魔女。

神崎 麗乃【kanzaki reino】♀ 有奈のライバル。黒魔女。

大谷 海玖【ootani miku】♀ 有奈の見方。白魔女。

牧野 奈々美【makino nanami】♀ 有奈と海玖に魔法を教える。

田口 麻実【taguti mami】♀ 麗乃に魔法を教える。
1〜出会い〜
有奈は、小説を書くのが好きだった。

でも小説だっていつも途中で辞めてしまう。

『あーあ・・・いい小説作れないかな』

有奈は悩んでいた。いつになったら素直に小説を書けるのか。

『そうだっ、友達の事をテーマにしよう!』

有奈はそう決めると、とことん書き始めた。そしてあっという間に終わった。

『やったー!!初めて小説全部書いたぞー!!』

有奈が1人でバンザイをしていると、窓がすーっと開いた。

『ひっ、怖い。誰?』

『此処が有奈の家ね。今日から宜しく。』

あ、貴方は誰・・・?いきなり窓から入ってきて・・・・

『私は白魔女。今日から私が貴方の先生よ。色々と宜しく。

それと、海玖ちゃんも一緒だから。心配しないで。』

話が読めない・・・貴方が私の先生?白魔女?

『だって、貴方、小説に白魔女の事を書かなかった?それで来たのよ。』

そっ、そうだ・・・

私が完成させた小説の名前は『白魔女先生』ってヤツだ。

『それをね、白魔界から見てたの。

あの子は、白魔女になりたいんだなーって思ってね。』

そ、そんな事思ってないよ・・・てゆうか、白魔界って何処?

『さぁ?でも、白魔界は南の方角にあるのよ。』

南の方角かぁ・・・

でも、白魔女は人を幸せにする魔法をかけるんだよね?

『そうよ。それで、海玖ちゃんも連れてきたの。』

『有奈ー!!

ずーっと友達だったけど、白魔女になっても仲良くしようねっ!』

み、海玖・・・海玖は白魔女になりたいんだ・・・。

『それと、あなた達2人にはライバルがいるの。

それは、人を不幸にする、【黒魔女】っていう敵なのよぉ・・・』

黒魔女・・・人を不幸にする・・・

そっ、そんなことするの許せない・・・!

何したってその黒魔女ってヤツを倒してやる!

『わっ、私、白魔女になりたいです!!宜しくお願いしますっ!』

『よしっ、その気になってくれたわね。

有奈ちゃん、海玖ちゃん、これからも宜しくね』

よしっ、黒魔女を倒すぞー!

―――つづく―――

2〜喧嘩〜
『それじゃあ、悲しんでる人を元気にする魔法から。』

『こ、この紙に書いてあるのを読むの・・・?』

奈々美はニヤリとした。

『長いでしょ?でもこれも黒魔女を倒すための呪文。

頑張ってっ!』

私と海玖は、顔を合わせると、口を開いた。

2人『ワミナル様の悪を祓い、救い出す白い笑顔の杖よ。

   獲物を捕らう黒魔女を支配する力の元よ。

   サンリクから力を貰い、貴方を悪から救い出せ。』

いっ、言えた・・・

『ふっ、絶対なると思ってたのよ、白魔女に。』

何処からか声がした。

海玖も奈々美も辺りをキョロキョロして、声の主を探してる。

すると、窓ガラスがパーンと割れた。

『麗乃ちゃん!!』

この麗乃ちゃんて子は、クラスメート。

怒るともの凄い怖くて、ほとんど誰も近づかないっていう

恐怖の女の子なんだ。

『まさか麗乃ちゃん・・・黒魔女だったの?』

『うっわぁ、有奈と海玖って、気づくのめちゃくちゃ遅くない?

ねぇ、麻実。』

麗乃ちゃんの後ろから、美人な女の人が出てきた。

この人が、麗乃ちゃんの先生・・・?

『そうね。有奈、海玖、奈々美。

私達を倒せる決心があるのね・・・まぁ、何て凄いこと。』

麻実は鼻でふっと笑った。

『麻実!! 白魔女になる修行をしてるんだから

邪魔しないでちょうだいっ・・・』

『うるさいわねぇ!あたしは貴方達の様子を見に来たのよっ!』

怖い・・・麗乃ちゃんも私と海玖を睨んでる。

もう、私、白魔女になる資格なんかないよ。

私と海玖をはさんで、奈々美と麻実が喧嘩してる。

私、小説に喧嘩なんてしたシーンなんか書いたことないのにぃ・・・

『あっ・・・』

そうだよ、これ・・・私が書いた小説『白魔女先生』の展開に

すっごく似てるよ・・・?

『有奈・・・海玖・・・私は絶対貴方を倒す!!

それまで今の展開を覚えておきなさいっ!!』

そういって、麗乃ちゃんと麻実は帰っていった。

『もうっ、ムカツクのよォ、あの麗乃と麻実って奴ぅぅぅぅ!!』

海玖はムッカリモードだし・・・

『とにかく、呪文を全部マスターして!!』

えっ、全部マスター?!

―――つづく―――