赤魔女



by
砂功羅




説明と自己紹介
<赤魔女(せきまじょ)とは・・・?>

えーっと、赤魔女ってゆうのわ
血のチカラで相手を倒す魔女の一種。
てゆうか、うち(砂功羅)が勝手に考えた
魔女の一種なんだけどねっ 笑
さーどんな話になるかわ、下の自己紹介から学習してね。


自己紹介

大津 りえ  赤魔女。魔力が強すぎ。

坂本 梓   りえが赤魔女って事をバラさない為の役。赤魔女じゃないよー

伊藤 笑梨  りえの友達。だったけど・・・?

小谷 夢奈  りえの弟子(?)
@
『うーん・・・早く血が出ないかなぁ』

私は大津りえ。世界に数少ない赤魔女。

私は生まれつき赤魔女だった。

私の家族は皆普通の人間。 魔女なんかじゃなかった。

『なんで人間から赤魔女が生まれるのよ・・・』

この言葉は私の口癖でもあった。

『りえっ!人が通るよ!呪文の練習ストーップ!』

梓が叫んだ。

この子は赤魔女じゃないけど、私が赤魔女って事を知っていて

赤魔女の事をバラさない役を勤めさせている。

『梓ー。そんな事言わなくても分かるよ。

人間の血の気配がするからっていっつも言ってるでしょ。』

『だからさー、あたしはその血の気配ってのが怖いの!』

梓はとっても怖がりだから、いつも私がフォロー。

『だから、赤魔女の私にしか血の気配はしないから大丈夫だってば。』

『じゃぁさ、私の血の気配もするの?』

梓が質問してきた。

怖がり屋の梓に、何て答えればいいんだろ・・・。

『まっ、まぁ・・・ちょっとだけするかな。

でも普通の人間よりは気配がそんなにしないなぁ・・・』

わざとらしく言ってみたけど、梓は体を震わして怖がってる。

『す・・・するんだ・・・血の気配が・・・』

『ちょっと、2人とも静かにしてよ。今呪文の練習中なんだから。』

夢奈が話に突っ込んできた。

この子は私の1番弟子。すごい真面目である意味つまらない。

『あっ、噂の笑梨が来たよ』

見ると本当に笑梨がやってきた。

この子は私の友達で、多分普通の人間だと思うんだよ・・・

だけど、この笑梨って子だけ血の気配がすっごく強いのよ。

もしかして、赤魔女・・・?

って思っちゃう時もあるけど、今は黙ってる。

『りえー?今日遊べるでしょ?』

『あっ、あっ、そっ、そのっ、今日は無理ですっ』

『そう・・・それじゃ』

笑梨が立ち去ってった。

でも笑梨がいる時はもの凄く血の匂いがプンプンして嫌なの。

やっぱり・・・笑梨も赤魔女なのかな・・・?

―――つづく―――
A
―――笑梨も血の力を持っていたのかもしれない。


『りえ、じゃぁ笑梨に赤魔女かどうか聞いてみれば?』

『馬鹿!!そしたら私が赤魔女ってバレるでしょ!?』

『もうっ、だから2人ともうるさいってば。

梓は別にいいけど、りえは私の師匠なんだからちゃんとしてよね?』

夢奈、それ、弟子が師匠に言う事じゃないよ。

とは言えず、黙って呪文の練習をしていたら血の気配がしてきた。

『りえ、お母さん来たよ?』

『りえー?いつまでも何やってるのよ?

あれ、りえが持ってるのってなに?教科書みたいだけど。』

あー、血の辞書を見せちゃった・・・。

でも、お母さんにちゃんと言った方がいいよね・・・

絶対信じてもらえないけど。

『お母さん、私、生まれたときから赤魔女っていう魔女の一種の力を

持ってたの。

お母さんの血の気配で、お母さんが来た事も分かるのよ?』

『赤魔女?ばっかばかしぃ。

お母さんはね、黒魔女と白魔女しか聞いた事なんか無いわよ。』

すると、梓がすくっと立ち上がった。

『あのですねっ、私、赤魔女じゃないから上手く言えないけど

りえは本当に赤魔女なんですよっ!

血の力で悪い人をこらしめて、世界の役にたってるんですっ!!』

梓のブチキレように、お母さんは目を丸くしてる。

『あ、あず、梓ちゃんが、そ、そこまで言うなら・・・』

『信じてくれるんですね』

梓は鼻でフンって笑うと、にんまり笑った。

『だって、私の正体はこれですからね?目を凝らして見なさい。』

すると、梓は指をパチンとならして1回転した。

『私は・・・私は・・・赤魔女のライバルの青魔女(せいまじょ)ですしね』

青魔女!?梓が私たちの敵の青魔女・・・

『青魔女は、赤魔女より魔力がすごく弱い。

赤魔女の王様、プレントンに青魔女達がバカにされ、恨みを持つ。

青魔女は虹の中の青の色を使って敵を攻撃する。』

梓が青魔女の事について語り始めた。

『12世紀頃に、青魔女と赤魔女が同時に誕生した。

赤魔女の王様、プレントンと青魔女の王様、ハレントンは

双子だったが、プレントンがからかった為、双子の縁が切れた。』

そんな・・・友達がライバルだったなんて・・・!

―――つづく―――
B
ずっと友達だったのに  ライバルだった


『こうとなったら、私とりえは勝負よ!?』

『梓!!アンタ何を言い出すの!?』

私はとうとう梓に向かってぶち切れた。すっごくムカつく。

『私はね、笑梨が赤魔女って事だって知ってるのよ。

りえのお父さんとお母さんが白魔女と黒魔女って事だって知ってるのよ。』

笑梨が赤魔女?両親達が白魔女と黒魔女?

『私はこれよ。』

私と梓がモメていたら、夢奈が突っ込んできた。

『私は・・・赤魔女じゃないのよ。

りえの弟子のフリしてたけど、私の招待は黄魔女(こうまじょ)よ。』

夢奈が黄魔女!? 魔女の中で1番強い魔女の一種だと言われてる・・・

私はとうとう夢奈にまでブチきれた。

『夢奈!!だったらどうして今まで弟子のフリしてたの!?

辞めたかったら辞めたいって言えば良かったじゃないのよ・・・!』

『うるさい!!黄金の魔力で遠くの果てまでふっ飛ばすわよ』

え!! そっか、黄魔女は黄金の魔力で・・・人をやっつける。

『じゃあ、どうして赤魔女のフリを・・・』

あ、そっか。夢奈は赤魔女の私に近づけば、赤魔女と黄魔女の2種類の

力を持つことになるのよ。

そしたら、夢奈が黄魔女の王女になるって事ね・・・

『夢奈・・・そんな汚い手を使ってでも王女になりたいワケ?』

『そんなの・・・当たり前じゃない!!

汚い手だか何だか知らないけど、私が王女になる事は決まっちゃったのよ。』

今の黄魔女の王女は確か・・・春李玲瑠(はるりれる)様・・・

夢奈はその跡継ぎをしようって事なのね。

『もうっ、夢奈なんか知らない・・・』

私はその場から逃げて、笑梨のもとへ走った。

―――つづく―――
2回目の説明
りえ・・・赤魔女 血の魔力で人を倒す。

りえ母・・・白魔女 雲の魔力で人を倒す。

りえ父・・・黒魔女 雨雲の魔力で人を倒す。

梓・・・青魔女 虹の中の青の色を魔力にして、人を倒す。

夢奈・・・黄魔女 黄金の魔力で人を倒す。

笑梨・・・赤魔女 りえと同じ