sky 第2章



by
那奈





プロローグ&自己紹介
 ――空は青いな・・・・


    あの雲に乗れたらいいのにな・・・・
 あの上で寝てみたいな・・・・・


               森はいつも晴れだった


自己紹介

空 ♀

空 ♂

鶫 ♀

葵 ♀
T
――誰かに何処かに連れてかれる気がした


skyの森から人間界に帰ってきて3年が経った。


――空君と鶫、大きくなったんだろうなあ・・・・

   あたしの事なんかちっとも覚えてないよなああっ・・・・――


空君と鶫は、1年間だけあたしの家で暮らしていたが、skyの森に帰った。


                    そこはskyの森



「そーらっ!!」

っ・・・誰?

「あたしっ!!!!!鶫だってばーっ!!!」

つっ・・・ぐっ・・・みっ・・・・・・・・・・・・・・!?

「今ね、skyの森で大変な事が起こってるんだ・・・・・だから連れてきた!!」


その話によると・・・・・

超連続殺人事件がskyの森で起こっているらしい。

犯人は分からない。空君も殺されそうになったと・・・・・・


「空もいつ殺されるか分からない・・・・

だから犯人に見つからないように捜査してくんない・・・?」

「――うん」


    いつ殺されるか謎の捜査・・・
          私の胸は涙が早くも出ていた――

「久しぶり・・・・」

空君・・・・

「俺・・・仮面かぶってる奴に殺されそうになったんだよ」

男っぽくなってる・・・・・

「んで、空・・・・・」

ちゃんづけはしないの?????

「俺だってもう・・・・○○歳なんだってば!」

何歳って言ってるのか聞こえない・・・・・・・・・・

「それより・・・・」


「犯人は俺らが殺す それがこの森の掟だ・・・・」

こ、殺すって・・・・・

「魔法でな。直接ナイフで刺したり殴ったりすんのはやだからなっ!」


やりたくないっ・・・捜査をやりたくないなんて思ったの初めて・・・っ


    怖いっ・・・死ぬのが怖いっ――

  人間界に帰りたい


―――つづく―――

コメント
skyふっかーつッッ♪
今度は超連続殺人事件の捜査ですっw

U
   『死ね・・・ 死ね・・・――』

「やあっ・・・!」

空はあの犯人に殺されそうになる夢をみた

「大丈夫?私もその夢見たから・・・・」

「俺も。あん時と同じ・・・・」


   その殺人犯は全身包帯でグルグル巻きだった――


「葵ちゃん、どうなった?」

「もう大人。家から出ていって、今男性と付き合ってるみたい・・・」

「もうそんななんだ・・・・早いね・・・。」

「・・・・・・・・すいません」

後ろを振り返ると包帯グルグル巻きのよぼよぼなお爺さんが立っていた。

「・・・・・・・空病院がある場所 知ってますか・・・・・・・・・・?」


    3人とも気づいていた

           あの夢の中の人にそっくりだと――

『ねえ・・・あの人にそっくりだけど・・・・』

『でもこんなによぼよぼじゃねーだろ・・・』

でも・・・此処は一応魔法の森でもある。


変身・・・変身・・・・・・・・魔法で変身・・・・・・?

『この人、魔法でいろんんな人に変身してるんだよっ・・・!』


3人は森の奥まで必死で逃げた。

「殺される所だった・・・」

そう言いかけた瞬間。

シャキッ

私たち3人の周りをナイフをもった包帯グルグル巻きの人たちが取り囲んでる・・・

『あたしたち・・・殺されるっ・・・何か作戦を・・・・』

『あのばばあに電話出来る空電話は?』

空君に言われて鶫は携帯を取り出した。

『もしもし・・・おばば・・・?今、殺されそうなのっ・・・早く・・・来て・・・』

鶫の声が震えている。


包帯の人々はどんどん迫ってくる。

『おばばっ・・・おばばっ・・・!』

「ハンダカ・ミルーン。」

シュワン・・・

周りを見ると、包帯の人々は居ない。そこにはお婆さんが立っていた。

「おばばっ・・・・・!!」

「『包帯人消化呪文』を忘れてただろ。駄目じゃないか!!」

「おばばっ・・・すいません・・・」

そのおばばは、私のほうを向いた。

「お前か?空という女は。」

「はい・・・」


「わしの小さい頃にそっくり。その顔、大事にするんじゃよ・・・・」

おばばは何か呪文を唱えて急に居なくなった。


   ―――あの包帯人から何かを感じた気がする


                            悪霊?


―――つづく―――
V
   『俺らの仲間にならないと殺す・・・――』

「っっ・・・・・!!」

またアイツの夢を見てしまった。

「夢を見るってことは・・・アイツが操ってるんじゃない・・・?」

鶫は真剣な顔だ。


   『死ね・・・ 死ね・・・――
         俺らの仲間にならないと殺す・・・――』

超連続殺人事件の犯人は何を訴えているのだろうか・・・


「空君」

鶫がつぶやいた。

「思ったんだけど・・・この事件で殺された人は皆空を向いている・・・。」

鶫が見ていた新聞を見た。


・・・・・っ本当だ!

「これは絶対この事件と何か関連してるぞ――。」

「調べないと大変な事になるっ・・・・」

3人はsky学校の図書室に行った。


「きゃあっ・・・・・・」

「うわぁ・・・・・・・・」

そこには、天井を向いて死んでいる人が居た。

「アイツが殺したのよ・・・・・・・・・・・・・・・」

鶫がつぶやいた瞬間、、、


悪霊の気配がしてぞっとなった。

後ろを振り向くと、アイツが立っていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うわあああああああ・・・・・・・・・・・・・・・」


空は涙が出てきた。

鶫も涙がいっぱい出ていた。

アイツが空君の事を殺したのを見てしまったのだ・・・・・・・・

「・・・・・っ生き返らせる方法があるはず――」

つぐみが空を抱きしめた。

―――つづく―――
W
         ――・・・大切な人が死んだ
    泣くばかりの夜

          何か方法は――


「ううっ・・・うっ・・・・」

鶫が泣いている・・・・・・・・・・。

「空っっっ・・・・空君っ・・・図書室でっ・・・どうしてるのかなっ・・・・・・」

声がとぎれとぎれだ。


「鶫・・・・あたしも悲しいけどさ・・・・何か方法があるんでしょ・・・?」

鶫は怖い顔で空の方を向いた



「お願いだから・・・・・・・・ほっといてよっっっ!!!!」

その声は今までの鶫じゃない・・・

空も涙が出てきた。

「鶫だけが悲しいんじゃないっ・・・・あたしも悲しいんだよっ!!!」

「・・・・・空はさぁ skyの森に来て良かったと思ってる?」


「正直・・・後悔はしてないよ」

空の目からは涙が出てきた。

「そっか・・・・・・あたしはね・・・・・・・」

鶫はゆっくり口を開いた。

「空君なんかに会わなきゃ良かった・・・ここに生まれてこなきゃ良かった・・・」


「鶫・・・もともとこんなことになったのはあたし達のせいじゃないんだから・・・」

超連続殺人事件の犯人が悪い。

「空・・・・・」

鶫が何かひらめいたように顔を上げた。

「殺された人は皆空を向いている・・・・

それは・・・犯人が空、いや、天国が嫌いなんじゃないかな・・・」

と、いうことは・・・・・


「空君のお母さん・・・!」

前に空君が言ってた事を思い出した。

空君のお母さんは、空君に

『空は死んだ人が行く天国でもあるの!!絶対に見ちゃだめよ!!』

と空君が言われた事を話してた事を。


「お母さんがこの森のどこかにいる・・・・それが分かれば解決できる・・・!」


鶫と空は家の外に出た。

―――つづく―――
X
    ――私は自分の息子を殺しました
           何故なら息子なんていらなかったから


「わああっ・・・・・」

空は辺りを見回した。

「大丈夫・・・?? 空もその夢見たんだ・・・・」

鶫が何かパソコンをいじってる。


『超連続殺人事件の犯人逮捕ならず・・・・・・・。』

『手がかり見つからず・・・・・・。』

そんな文字がパソコンの画面いっぱいにひろがっている。


「sky警察の所に行ってみない?

空君が殺された事と、犯人がだいぶ分かってきたことを・・・・・。」

鶫はいきなり立ち上がった。



2人が今居るのは、sky警察署。

鶫は空君が殺された事と、犯人がだいぶ分かってきたことを話した。

「で、その犯人というのは・・・・」

「・・・・その空君の母かもしれないんです」

「どうして?」

鶫は、殺された人は皆空を向いてること、母は空が嫌いだという事を話した。

    空君の母が絶対犯人だ・・・・

          絶対捕まえてやる。



「・・・・・・鶫さん、空さん。一緒に捜査を手伝ってくれないか?」

「え・・・あたし達が・・・・」

空は戸惑った。

「はい・・・・・頑張りますっ・・・・・・!」

2人は声をそろえて言った。


「自己紹介が遅れた。私の名は夢流瀬(むるせ)という。」

「あたしは、紗枝(さえ)。よろしく。」

4人は空君が倒れた場所へ走った。


「この子が空君なのね・・・・・本当にこの子の母親が犯人なのかしら?」

紗枝がつぶやく。

・・・・急に空はひらめいた。

今日、見た夢の事を話せば・・・・・・

「夢流瀬さん、紗枝さん。

私、今日、空君の母親が夢に出て来て・・・・・。」

空は、夢の事を話した。


「なんだと・・・・・っ!!!!!」

夢流瀬が叫んだ。

―――つづく―――
Y
       私も殺されるの・・・・・????
   それなら先に死んでしまいたい


「・・・空ちゃん、貴方の見た夢って、現実になった事ある?」

紗枝が真剣な顔で空に聞いた。

「はい・・・・。2、3回くらいですけど・・・・」

「夢流瀬。」

「はい・・・・皆、一度警察署に戻ってください」


          殺されたくない・・・・・
   早く空君を助けたい


「あの・・・・何をするんですか・・・・」

「貴方と鶫ちゃんの脳の検査をするの・・・・

貴方達がもしskyの森のアレだとしたら・・・・・・・。」

紗枝と夢流瀬は2人を変な部屋に連れて行った。

「ココに寝そべって」


『・・・・・●*※△$を持っています』

寝そべったベットみたいなのが喋った。

●*※△$って何・・・・?


「貴方達、危険だからいますぐdarkの森に行って・・・・」

「紗枝。そっちの方が危険だ。

私たちもdarkの森に行かなくては・・・」

夢流瀬は紗枝に何かを指名した。


「darkの森よ、darkの神よ、通過をお許し下さいませ・・・・」

紗枝が唱えた瞬間、4人は闇に包まれた。



そして、何処からか、あの声がした。

    死ね・・・・死ね・・・・早く死ね・・・・・・・・・・・・・・・・


―――つづく―――