空
by
アユ...★!
世界には、二つの空がある。 一つの空は、私。 そして、もう一つの空は、あの「空」 あの青い空。白い雲がぷかぷかと浮いている空。 あの、きれいな空。 |
第一章 もう一つの「空」 |
「あーっ、空が来たぁ♪」 私が教室に入るたびに、私の元親友は、私がきたと皆に伝える。 そして、皆はその事を聞いて、私をいじめる。 いじめなんて、よわっちいもの。汚いもの。 でも、私は空と言う名前。 明るく、元気にな子にならないと、神様は怒るかな? 「おはよ!」 元気に明るくふるまっても、帰ってくる言葉は冷たい。 「キモイ、死ね」 私は空、きれいな空。青い空。 私の居場所はどこにもない。 家にも。 「ただいまぁ・・」 『あんた、遅かったわね!まぁそのほうがいいけどね!』 いとこのおばさんの、由美紀(yumiki)さん。 私の事がきらいっぽい。何もしてくれない。 『こんな子、もういらないわ』 もうなれてるから。もういいの。 in.空の部屋 「あーぁ・・・。どうすれば皆に好かれるかなァ・・・」 『じゃあこっちにきなよ』 「え?」 『くるなら・・ 手をのばして・・。』 空色模様のあなたの声。 私は、いつのまにか手をのばしていた。 パァァァッ 目の前は暗くなった。 「僕はコーチャン。この世界の住人だよ。」 謎の男の子、コーチャンは、みたことがない服をきていた。 そう、それはどうみても魔法使いの服。 この子、魔法使い? 私の心と空の扉は、ピカピカと開いていった。 「何食べてるの?」 「んっとね、マシュフォっていう、マシュマロにチョコレートをつけて食べるものッ」 クスクスッ 私は笑った。 久しぶりだな・・。 笑ったんじゃなくて、 「笑え」たの。 「その服さぁ・・何?」 コーチャンが服をさしながら言う。 制服だよ・・。知らないのかな。 「危ないよ、服かいにいこう!」 私は、コーチャンがいった「危ない」の意味を しるよしもなかった・・・―― in.店 「えっ!?なんでエンジェル***の服!? ちょおカワイイんですけどぉ!」 服を見てはしゃぐ空の逆に、コーチャンは罪悪感をかんじていた。 【この子・・。危ないかも・・。】 コーチャンの危ないという意味とは!? つづく |