明日の悲劇



by
那奈⌒☆+



T
私は小野寺サヤ――


「ミサキ!今日期末だね・・・・;」

「えーっ、全然やってないよお・・・・・・。」

この子は尾野ミサキ 今時風タイプ。


「よーい・・・・初め!!」

テスト初めの号令がかかる。期末1日目。

     ――サヤの席は、春風唯織の隣だった


【今回90点以上いけるかも・・・!】

そう思っていた瞬間の出来事だった

春風が髪の毛の間からこっちのプリントを見てきた・・・・


【カンニング!?】

サヤはクラスで成績がトップの方だった。

それに比べて春風は成績は下の方だった。

サヤが春風の方を睨むと、春風は慌てて自分のテスト用紙を見た。


     明日の悲劇 始まりの予感がした



「春風っ!どうしてカンニングなんかしたんだ!」

春風が怒られている声が教室まで聞こえる。

「4問しか分からなかったんです・・・・親に何かされると思って・・・」

「だから何だって?カンニングした方が何かされるに決まってんだろ!」


「ねえ、春風ってサヤのカンニングしたんでしょ?」

「最悪じゃん。ウザ。」

サヤは考えていた。もう春風がウザいから・・・・・

いじめ・・・・・・・・・・・・・・・


「ミサキ!!!ちょっと相談があるんだけど・・・・。」

「え、今日の事?」

「まあ、それも含めて・・・・」

「何?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あ、そゆ事かー!なら協力するよっ!

あたしも中学のときアイツにカンニングされてウザかったしっ!」

「ありがとっ!じゃあ、明日から実行ね・・・・

クラスの皆にも協力してもらおうよ?」

サヤとミサキが明日から実行するのは・・・・・・・・・・・いじめ。



「おはよーっ!!ちょっと皆に話があんのー!」

「何々?またカレシ?」

「違うよーっ!結構面白いゲームみたいなもんなんだけど・・・・。」

                  ゲームとはいじめ


「春風がカンニングしてウザいから・・・・いじめないかって」

「おーーーーーー!!!サヤよく考えたねっ!」

「今から黒板に春風の悪口とか書いてくれる????」

「いーよっ!!!」

             春風に徹底的ないじめをする
      私は今日から加害者です――

ガラガラガラ・・・・・

とうとう来た。あの野郎が・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ひゃっ・・・・!」

春風は貧相な声を上げた。

黒板には『春風カンニング女』とか、『死んじゃえバーカ』とか書かれている。


「何これ・・・・・・・・・。」

春風はその場で倒れこんだ。

先生の足音がしたので、黒板の文字を皆で消し、すぐ席についた。


   ざまーみろ。

そんな言葉がサヤの頭の中を回った・・・・。

―――つづく―――

コメント

今度は主人公がいじめる側のお話でーすw

いじめる方の気持ちに是非なってみて下さアいw
U
      いじめってね・・・・・・・・・・・


「どうしてこんな事に・・・・・・」

春風は机に向かった。

だけど、そこには机は無かった。

「ちょっと・・・なんで皆こんな事するの・・・・・・!?」

「・・・・・・・お前昨日何やったあ???」

「え・・・・」

春風は戸惑った。サヤはわざと廊下に行って

「あーっ、ココに誰かサンの机があるー!!!」

と言った。

春風は大急ぎで廊下に行った。その机には・・・・・・・・・・・

『カンニングすんな』と大きく書かれていた。


「カンニング・・・・・」

春風は力が抜けてその場に座った。


「お前なんかさあ、こんな目にあって当然なんだよ」

とミサキが言った。

「・・・ちょっとぐらいカンニングしただけで・・・」

「は????意味わかんねー。頭悪いクセにいばってんじゃねーよ」

サヤは言い返した。心の中から言ってしまった・・・・


「カンニングってやってる方は軽い気持ちかもしんないけどさー

やられた方は超うざってーんだよ」

ミサキは大笑いをした。それにつられて皆が笑い始めた。


「アタシ・・・・スルツモリナカッタノニ・・・・・・!!!!」

この声は誰にも届かなかった。ただ笑い声の響く廊下では・・・


―――つづく―――
V
        あたしは悪い事してないもん・・・・・・・・・


それからイジメは続いた

「うっわー、お前ずぶ濡れでキモオイ!!!」

「やめてよお・・・・」

春風の悲鳴はサヤとミサキには届かない。


そこに   浅井祐輔が来た・・・・・・・・

「・・・おめーら何しやがってんだよ ふざけてんじゃねーぞ!?」

サヤは読めた。     ふーん・・・・コイツ春風の味方しやがってるし。

「春風、今のうち逃げろ!!!!俺が何とかしとくから」

「うん・・・・・・」

春風は教室に走っていった。


「浅井?お前あたし達のエサになろうとしてんの???ダッサあい!!」

「馬路ウケるんですけどお! コイツ頭狂ってんじゃね?」

浅井はヒーローぶっててクラス1の嫌われ者。

「は?つーか女のクセにいばってんじゃねーよ」

そしたらいきなり、春風が走ってきた。

               コイツダッサ、オンナニマケテヤンノ。


「もう・・・・辞めてよっ!!!!」

春風が叫んだ。ミサキは春風の事を倒した。

「ふーん。お前もエサになるつもり????度胸あんねー。」

「春風ってまだこりねーんだあ。」

サヤは、春風を図書室に連れ込み、閉じ込めた。


「出してよっ・・・・なんで出してくんないの・・・・・」

サヤとミサキが窓の外から様子を見ていた。

・・・・そのときだった。図書室の窓が開いていた。

春風はおもいっきり窓を開け、飛び降りようとした。


「ミサキ・・・・ココ4階だよ・・・・???」

「やばいっ・・・・どうしよう・・・・」


        ジサツニオイコンデシマッタ

―――つづく―――
W

                       自殺に追い込んでしまった


「ミサキ、ヤバイよ・・・?」

「サヤっ・・・何とかしなきゃっ・・・・・・」

ミサキは焦りながら、鍵を開けた

「春風―――――っ!」


               その目は、、、


「・・・・・・・・・・・・・・・・もう一生カンニングなんて,しないから・・・」

「・・・っ」


          許すべきか

「ムリ」


       ミサキ――

ミサキは続けてこう言った

「アンタってさーっ、中学時代、サヤの事イジメてたんでしょ?」


                      何で知ってるの・・・・・・・

「あ、あたしはただっ・・・・」

サヤはキレた


「あー、中学ん時の事? お前、リーダーに引っ付いてばかりだったよねえ?

―――集団でアタシの事イジメちゃってさあ」

                       辛い日,よみがえる



「・・・そうだよね・・・アタシがイジメられるのもムリ無いよね――」


          そうだよ お前なんかアタシの苦しみ分かんないんだよ


「あっ、もう4時限目始まるよ?ミサキっ、行こう?」

「あっ、うん!!!」


            春風なんて,消えちゃえば良いんだ・・・



       ――『辞めて下さいっ・・・辞めてっ!』

            『バーカ、誰が辞めるんだよ?ほら、春風、何か言って』

       『あっ・・・・・・・・・・・  お前なんてっ・・・消えろっ・・・』





                          あの言葉今も頭から離れない

―――つづく―――
X
                          よみがえる,あの言葉


  あの時の苦しみは今のアンタの何十倍もあった――

「っ・・・辞めて下さいっ・・・・・・・・・・」

あの時の言葉と一緒


「じゃーさっ、何でアンタがアタシ達のエサにされたか・・・分かる?」

「・・・分かってます・・・カンニングですよねっ・・・・・・・・・・・」


「んー・・・まあ、もー1つある  中学時代、、、」


春風は,思い出した様子だった

「・・・・・・・・・・サヤへの・・・集団でのイジメ・・・?」


・・・中学時代,サヤは15人ほどの集団にイジメられてた・・・・・・・・・・

 春風は同じ中学で、その集団の尾の方にいて、一緒にイジメた




                                 その,仕返し


「あの時、、、お前がリーダーに命令されて『消えろ』ってアタシにゆったよね」

「あっ・・・そ・・・それは・・・・・・・・・」

「――あの時の事,一生忘れてないんだよ」


「・・・っ」

   春風の事,ふくしゅうする良い場所が・・・この,高校


「・・・あの時は・・・本当にごめっ・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・そんな謝り方で誰が許すと思っちゃってんの?

お前は,もう,アタシのエサなんだよ」

一生,許せない


                     だって,傷つけたんだもん

「アタシへのイジメ・・・今の何倍も凄かったよね

アタシを自殺まで追い込んだし」

   許せないってゆーか,許さない


「・・・じゃあ、アタシのサイフから,金,取っていいですからっ・・・」

                       許さないから


キーンコーンカーンコーン・・・・・・・・・・・

「ミサキーっ、行こ?」


                        一生,許さない

「・・・じゃあっ、今日は抜き打ちテストです・・・・・・・・」

「はーっ?意味分かんないーっ!」


                                読めた

―――つづく―――
Y
「テスト・・・開始」

号令がかかった・・・・・・・・・・・・・・・・



                           許さない

10分くらい経って,サヤは眠くなり,欠伸をした

 その時――


春風が,筆箱ごと落とし,ついでにこっちのプリントを見てきた



                 まだ,やるの        許さない


サヤは、思い切って手をあげた

「すいませえん、先生っ!春風さん、カンニングしてきましたあっ!」

「えっ・・・!」

クラスの注目が春風に集まる


                            ざまあみろ


「えっ・・・いやっ・・・・」

「・・・・・・・・・・・春風,10分休みに職員室、来るように」


                     許さない,一生



下校時間

サヤのクラスは,春風抜きの全員が教室に集まった


「春風もさあっ、このクラスのエサになる事分かってんのかあ?」

「意味わかんねーっ!カンニングしたいなら学校抜けろよって感じだわっ」

「しかもさあっ、サヤちゃん達が悪いみたいな言い方してさー・・・

自分が中学時代にやってた事,自覚してんのかなあ」


                    許せるハズがない

ガラガラガラっ


           ――春風が来た

「あっ・・・あの・・・サヤとっ・・・ミサキ・・・・・・・・・・・・ちょっと来て下さい・・・」

サヤとミサキは春風の居る廊下に行った


「・・・っすいません!!!!アタシがカンニングしたのが悪かったです・・・」

           ムカついた――


「あのさあ、アタシも中学ん時そういう風に謝ったんだけど

お前さえ許してくんなかったよね?」

「あっ・・・・・・・・・・・・・・・」


サヤとミサキは女子便の中に春風をぶっこんだ


「マジふざけてんじゃねーっつーの!!!」

「いつになったらカンニングとか辞めるワケ?」

「中学ん時、あたし達が卒業するまで、ずーっとイジめてたよねっ!?」


「ごっ・・・・・・・・・・ごめんなさいっ・・・・・・・・・・・・・・・!」

「そんなモンで済むと思ってんのかよ!?」



                                 許さないっ・・・・

―――つづく―――
Z
               精神も,体も,ボロボロになってるの,知ってたのに


「・・・っじゃあ・・・アタシ,土下座しますっ・・・・・・・・・」

サヤとミサキは,考えた    許していいのか・・・・・・


    中学時代を思い浮かべた、、、アタシは何度も土下座,したんだよ

                 許してくれる人,居なかった

「・・・・・・・・・アタシも同じことやったけど、春風、許してくれなかったよね」

「あっ・・・・」

春風は戸惑った  自分も同じことやってから、仕方無いんだ・・・・・・



部活の時間

春風は,ブラバン(吹奏楽)部。部長は,3組の嶋中美樹(通称シマ)・・・


2日前,サヤはシマに相談をしていた

『ねえ,シマ・・・これから言う作戦で、春風の事、イジめてほしいんだ・・・』

美樹は,考えた  でも・・・・・良いって言わなきゃあ・・・・・・・・

『いいよ・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『ありがとっ!』

春風は知らずに,音楽室に向かっていく、、、



               ――『早く部活から抜けろよっ!?』

             『えっ・・・・・そんなっ・・・』


       ヨミガエル ノドノオクガ クルシイ


「こんにちは・・・・・・・・・・・・・・・・・」

バシャッ

「あーはっはっはっはっ!!!!!!!!!!!! バッカじゃねーのっ!?」

「お前なんて早くブラバンから抜けろよっ!?」

「えっ・・・・・・・・・・・・・・・どうしてっ・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」



                しかえし 許さない


        クルシカッタ,アノトキ、、、、、、


―――つづく―――
[
        アタシは,悪くない――?


シマが走ってきた

「ごめん・・・・・顧問来ちゃってムリだった・・・・・・」

「いーよっ!!!協力してくれただけでも嬉しいからっ!」

シマはこんな事するつもり,無かった



  でも自分に与えられた使命,だから――


「本当にゴメン・・・・・・・・」

「だから、大丈夫だってえっ!気にしてないから!」

    
              馬路コイツ使えないんだけど・・・・

キーンコーンカーンコーン・・・――

「ミサキーっ、ちょっと相談乗ってくんない?」

「あっ、サヤ!相談って何っ?」


「あのね・・・モエが転校してくるらしいよ?」

  モエとは、中学時代、サヤとミサキと1番仲が良かった仔。


         モエだけは,信じたい――


「へーっ、モエ?で、何でそれが相談なの?」

「・・・・・・・・信じれるかなあって」

ミサキは戸惑った  まさか、サヤ、モエをイジメ・・・・・・・・・


「ミサキはもちろんモエの事,信じれるよねえ・・・・・・・・」

「え、いやあ・・・・」

ガラッ


先生が来た

「えーっとねえ、今日は予告通り転校生来たよっ!」

見慣れた顔の仔が1人、入ってきた


「・・・・・・木村モエです・・・・・」


                 印象が・・・全く違った――――


―――つづく―――
\
          モエは,信じれるハズだった――


「木村モエ・・・です・・・・」


モエとは,中学時代ミサキとサヤと仲良しだった

サヤがイジめられてる時も,助けてくれた


        だからね、信じれると思ってたんだ

     でも,あの時と印象が違った・・・・・


「よろしくお願いします・・・・・・・・」

「・・・さあ、授業始めるよ?教科書121ページ水川読んでー・・・」

――10分休み

サヤとミサキはモエの所へ行った

「よーっ、モエ!超久しぶりじゃんっ!後ね、相談したい事があるんだけど・・・」

「久しぶりっ!卒業式以来ずーっと会ってないよねえ・・・

で、相談って何?」

「ちょっと・・・こっち来てくれる?」


       相談とは・・・・・・・・・イジメの事――


「あのねえ、アタシ達,アタシのコトをイジめてたグループの中の

春風ってヤツ,イジめてるんだけど・・・・・・・・」

「モエも協力してくんない?」


モエは戸惑った


                    サヤがイジメ・・・・?

「あ、それとモエ、やらなかったら、モエもエサだから、、、」

「あ、うん・・・やる・・・・・・・・・・・」


        やらないとエサ・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あ、ミサキ、アタシ、トイレ行きたくなったから

ココで待っててー?」

「うんっ!早くしてよ?」


                       サヤが居なくなった・・・


「・・・・・ねえ、モエ・・・・・サヤね、あーやって人を脅してるんだ・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・アタシ    サヤが怖い・・・・・・・」

「モエ・・・あのお守り持ってる?」

「持ってるよ・・・?」

お守りとは、ミサキとモエのイニシャルの

『M』の文字が入ったキーホルダーの事・・・・・

2人は、サヤに無断でお揃いで買っていた


「サヤにバレないようにしなきゃね・・・・・・・・」

「ウン・・」


               ミサキだけは信じたい けど、、、

―――つづく―――
]
             信じたい


「サヤにバレないようにしなきゃ・・・

だからアタシ,モエの事信じるよ?」

「アタシも・・・ミサキの事・・・信じる・・・・・・・・・・・・・・・・

           裏切らないでね・・・・・?」

モエは自分がイジめられるんじゃないか・・・と不安だった

「そーだっ、今日、アタシんち泊まってかなーい?」

「あーっ、いいよっ!でも、サヤにバレないようにしないと・・・」

ガラッ

サヤが入ってきた

「おーいっ、ミサキー?ちょっと来て」

                  ・・・・・・・・・・・・・ざまあみろ

「あのさーっ、モエの事・・・・・・・・・エサにしてやんない?春風と一緒に」

「でも・・・・・1回に2人もやったら・・・・・・・・・・バレるんじゃないかなあ・・・」


                               やれ


サヤの目はそう言っているようだった

「・・・・分かった」

「マジ?じゃあ、明日から決行ね」

「・・・・・・・・・・うん 分かった・・・」


                モエをエサに・・・・・・・・・・?

次の日


「ミサキー・・・・第1回目は何やる?」

「うーん・・・・・・・・・持ち物隠すとか・・・・・・・・・・・・・・・?」

ミサキはこんなの,やりたくなかった


          だけど,自分までエサにされるなんてヤダ・・・・
       でも,やってるウチにモエがウザくなってって...

「次はさっ、春風とモエの事、トイレ連れてって閉じ込める?」

「いーねっ!ミサキってアイデア得意だよねーっ!」



          自分は何? 裏切り者? 生きている資格なんて、、、



    悪・・・・エサ・・・・       決して裏切らないと決めたのに



           もう嫌だ

―――つづく―――
最終回
                  自分は何なんだろう.....


「・・・やめてっ・・・・・・・・・・・」

「出してよっ・・・・アタシ何もやってないのに・・・・・・」

サヤとミサキは、春風とモエをトイレに閉じ込めている

「えーっ?モエ、自分で何やったか分からないのー?

アタシ、聞いちゃったんだけどーっ」

モエは戸惑っていた。

ミサキと話していた時、モエは『サヤにバレないようにしないとね・・・』

と言っていたのだ。

「ごっ、ごめんなさいっ・・・!許して・・・・・・・」

「誰が許すと思ってんの?バッカじゃないのお???」

「・・・サヤッ!先生来たっ!」

その先生とは、学校で1番恐れられている、体育の先生だった。

「おいっ、小野寺と尾野。何やってんだー?」

「・・・っ」

ミサキは、トイレの個室の中に逃げた。

「そのトイレの中、誰かが入ってんのか?」


                             ウザイ・・・
                      アタシは悪くないから

サヤは個室の中に逃げようとした。

でも、その先生は、サヤが個室に入る前に、サヤの腕をつかんだ。

その時だった。

「せんせーっ!助けてー・・・アタシ、小野寺さんに閉じ込められてるんですっ!」

モエ・・・・・・・・・・何で・・・・・・・・・・・・?


「・・・・・・・小野寺、お前・・・」

その瞬間、サヤのイジメは発覚してしまった。






「・・・退学処分だな」

「そうですね・・・それしか無いです・・・・・・・・・・」

                      退学・・・何でこんな事に・・・

「・・・・・・・・今まで有難う御座いました」


      アタシが馬鹿だったんだ.........

サヤは校舎を出ようとした。

「・・・サヤっ!」

ミサキと・・・・・モエ・・・・・・・・・・?

「サヤ、今まで有難う・・・・メールもいっぱいするからね・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・ごめん・・・・・」

モエは、ずっと黙っていた。ずっとうつむいていた。




                            さようなら

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



end