ウラ


by
那奈⌒☆+ ゜



予告
   ねえ  奥村

                私,ギターやっぱ弾きたい。

  裏切った私なんかもう捨てて


「サキっ・・・お前っ・・・」

   

                   ギター,弾きたい

サキっ――


        裏切ってもギターが弾きたい


―――つづく―――
T
      ギターの事は一生忘れない――


「サキーっ、今日バレボの日だぞー?早くしろーっ!」

奥村からのメール・・・


「もー、うっさいよーっ 黙っててっ!」

そう返事を返す・・・


サキと奥村は付き合っている  けど、グチばっかり。


  ――1年前の契約

 サキはギターが好きだった・・・


だけど奥村はギターをやってるサキを見るのが辛かった

    その理由・・・


        奥村の母は、奥村の事をかばう事さえしなかった
   その奥村の母は、ギターを弾くのが好きだった

                  母は1年前にガンで亡くなった


                サキがギターを弾くと、その事を思い出してしまう


「おーいっ、まさかお前またギター弾いてんじゃねーの?」

奥村から。しつこいなあっ・・・


「弾いてるワケないじゃん?アンタを苦しめたくないし」

「ふーんっ・・・まあ、今日のトコロは許すからっ」

「うっさいなあ・・・本当にグチしか言わないねっ・・・」


  本当は、ギター、弾いてるんだ

        だけど、奥村には言っていない   約束だから


「じゃあ、今からお前んち行くっー!すぐ行くからーっ」

      ギター、隠さなきゃ・・・・・


サキは,ギターを押入れの中の布団の下に突っ込んだ。

「ようっ、サキーっ!」


「今日はねっ、奥村に話があるんだ」

「話?」

        決心したことだもん

「私ねっ・・・やっぱりギター・・・弾きたいんだ」


「・・・っ」

「奥村の事,苦しめてるのは分かるんだけど・・・

やっぱり好きなんだ」



「そっか・・・じゃあ、別れよう・・・? 約束の糸も切ろう」


「うん」

          奥村より,ギター・・・?

「じゃあね」


奥村は帰っていった

                     これで良かったんだよね


プルルルルル

電話だ    「もしもし・・・」


「・・・・・・・・・・・・」

ツーツーツー  切れた


着信履歴を見た    ・・・奥村だった


                                私たちは別れたんだ


―――つづく―――