未来ノ土



by
那奈⌒☆+ ゜



T
         あたしの10年後――


「お母さあんっ!ただいま!昼ごはんは?」

沙紀(サキ)。何処にでもいる,普通の女の子、、、だったんだけど


「沙紀,マンガ締め切りイツなのっ?」


実は,漫画家・・・・・・・

「まだ1週間あるから大丈夫だよーっ?」


                      そんな,沙紀の夢

       ――自分の10年後を見てみたい、、、


沙紀は2階に駆け上がった

「・・・・・未来,かあ―――」

沙紀は窓の外を見た                え?


雲の形が,『未来に行きたい人手あげてえ!』っていう形になっていた

「はあっ!?」

沙紀は窓の外を一切見ずに外へ出た


そして,上を向いた・・・

まだあの文字になっている・・・・・・・・・・・・・なんで?


とりあえず・・・手、あげようかな・・・


                        手をあげた


―――つづく―――
U
                     魔法 だよね


「ひゃあっ・・・」

沙紀が立っていた そこは『目黒』と書かれた表札の家の前だった


「め、目黒って・・・ドコ?」

とりあえず,中へ入った

「すいませーん・・・誰かいますかっ?」

「はーいはいっ、誰々?」

そこには・・・見知らぬ20代の女の人が立っていた。


「あ、あの・・・今,二千何年ですかっ!?」

「あ、あ、今?えっと、2018年ですけど・・・・・・・・・」

                        タイムスリップ

「ま、まあ、とりあえず,中に上がって?」


あ・・・ この匂い,何処かで感じた事がある、、、

「貴方,どーしたのっ?」

「あ、私・・・す、捨てられたんですっ!それで住む所無いかって・・・」


                 この匂い,何か懐かしい――


「そーなのっ?なら大歓迎よーっ!うちんち子供居ないのよっ?ねー、沙紀」

沙紀・・・・・・・・・・この人が・・・・・・・・・・・・ってコトは

「うんっ!もちろんっ!あ、アタシの名前は・・・沙紀だから!!!」

「あ、私もです・・・」

こ、この人・・・・・・・・・・・・・・・・・・アタシの10年後なんだ



「やーっとお母さん居なくなったーっ!それと沙紀ちゃん・・・ドコから来たの?」

                       過去

                 そんな事言えないよ

「本当に捨てられたのっ・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・過去からです」

沈黙が続いた


「過去・・・かあ・・・・・・・・・」

「は、はい・・・こんな事言っても信じてもらえませんけど・・・」


「別に・・・この世界,ほぼ魔界だし」

                            ・・・?

「魔界って・・・・」

「沙紀ちゃん,あたしの10年前の人でしょ・・・?顔で分かった」

「あ、そうです・・・2008年から来て・・・・・・・」

             魔界・・・・・・・・・・・・・・


「沙紀ちゃんの10年後はこうなってんだよ・・・?

科学なんて言葉はもう何処にも無いから」


                       ――科学者が夢だった

「信じられない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



          科学者の夢は・・・消えたなんて

―――つづく―――