世界の果てまで



by
ayu..!★



プロローグ
  世界の果てまで行ってみたい



  青い空の上を、歩いてみたい


  雲にのって、空を飛んでみたい




  −小さな夢から生まれた希望−




  世界の果てまで

  ◇ START ◇
第1話 夢
あたしの名前は.宮野 心( kokoro miyano )
現実逃避してる.悲しい人間


「 心、今日もパシリよろしく 」

「 う...うん... 」

なぜパシられてるかって?そんなのこっちが聞きたいぐらい


あたしの小さい頃の夢

  『 青い空の上を、歩いてみたい

    雲にのって、空を飛んでみたい 』



  今思えば.叶わない、馬鹿な夢でしかない

 馬鹿みたいに夢を信じ続けて.実際今はパシられてる


「 早くしろよ! 」

「 は..はい.. 」



こんな弱い自分になりたかったわけじゃないのに・・・・―――


「 やば...遅くなっちゃった... 」

あたしが、教室のドアを開けようとすると.パシリグループの子が言った



「 心って、使えないから落とす? 」


落とす...その言葉は、あたしの人生を変えたのかもしれない
あたしは耳を疑った


「 嘘..だよね.. 」

落とす。このクラスでは、落とす=いじめる という事なんだ
あたし、いじめられるんだ


でも、いじめられるという実感がなくて


ただ、呆然と立ち尽くしているだけだった・・・―――



To be continued...(^ω^)
第2話 涙
「 ....あたし... 」


いじめられる、そう思っても..何も起きない
こわくもならない、ただ呆然と立っているだけ

そのときだった.いじめっ子の唯ちゃんがドアをあけたのは



「 心..もしかして..聞いてた? 」


唯ちゃんがニヤけた顔で言う.あたしは、こわくなって逃げ出した

「 あっ!まてッ!! 」


あたしが何をしたっていうの?
ちゃんと、言うとおりにして...パシリしてたのに

どうしてあたしが....いじめられるの...?

「 宮野..さん? 」


あたしは、声がしたほうに振り向いた


「 水田さ..ん.. 」

水田 詩乃( sino mizuta )
あたしをパシらない、やさしい心を持った人


「 どうしたの?泣いてるけど・・・・・・・・

  また唯達?あたしにできることがあったら...「 心ッ!! 」

ヤバ..唯がきてしまった。
「 なんでもないよ、じゃ..ね.. 」

言いたかった.一緒にいてほしかった
でも、あたしのそばにいたら..

水田さんも落とされてしまう


あたしは、逃げて逃げて..逃げまくった



To be continued...(^ω^)
第3話 白
もう、頭の中が全て真っ白で.自分が何なのかわからなかった
今あたしは.公園のベンチにすわっている
ボーッとしながら...空をずッと眺めているあたしがいる
空が、あたしに『どうして逃げてしまうの』って言ってる気がする

変なの・・・・――
「 ・・・・・・・宮野さんッ!!!!! 」

この声・・・・―――・・・水田さん・・・?
「 水田さん・・?どうしたの? 」
「 どうしたのじゃないよッ!いきなり逃げ出すから追いかけてきたの! 」

逃げる この言葉があたしの胸に突き刺さった
「 追いかけて、なんて頼んでないよッ!!!水田さんのバカッ!! 」

あたしは水田さんを・・・突き飛ばした
「 痛・・ 」
自分のした事によって.罪悪感がうまれてしまった・・―- 
「 ご、ごめんなさい・・ 」
もう遅い、水田さんにもいじめられる、そう思っていた
「 それで、気が済むのなら・・・ 」

水田さんは、私の心を読んだみたいに一言つぶやいた
「 こわいん、だね・・ 」

どうして水田さんは・・あたしの心の中を読めるの・・――?
「 違ッ・・・あたし・・・・ 」
ウソをついても、どうせバレてしまう。

白い世界の中は、どうなっているのかな・・・
あたしは、手を上にのばしてみた
「 んッー!!何かスッキリした!! 」

明るい自分に・・・・・・・・―――
「 そっか!よかった!! 」






あ な た の お 陰 で 世 界 は 変 わ り そ う で す




















To be continued...(^ω^)
第4話 友達
「 で、あたしの事は・・――

  詩乃ってよんでね?あたしは心って呼ぶから 」

「 えッ・・・なんで・・・・・・―― 」


水田さんは、ニッコリ笑って...
「 友 達 だ か ら 」
友達。その響きが嬉しかった・・・・初めての、友達・・――
「 ありがとう..水田さん...「 詩乃! 」
あたしの言葉をさえぎるように言う水田さ・・いや、詩乃。

「 し、詩乃・・・・ 」
「 それでよしーッ!!! 」
水田さんッて、結構明るい仔なんだなァ・・・・そう初めて思った。
今までは.クールでおとなしくて...
「 クスッ・・・ 」
あたしは詩乃の無邪気な姿に、つい笑ってしまった。
何年ぶりだろう。笑ったのは・・・・・・ううん・・・

笑ったンじゃなくて 笑 え た の 。
「 な、何笑ってるの・・? 」
「 え、べつに・・・・ 」



実 感 し て く る 、 初 め て の 友 達

こ み 上 げ て く る 嬉 し さ

全てが楽しい日に変わるのかな・・・・・・・・――
「 ンじゃ、また明日学校でね♪ 」
「 うんッ!! 」
友達がいれば、大丈夫。そう甘い考えをしていたんだ


To be continued...(^ω^)
第5話 破壊
友達ができた。だからもう大丈夫・・・――

― 学校 ―

「 おはよ・・ 」
こんな事いっても、誰も返してくれないだろう
「 おはよ 」
一人・・・一人だけ・・返してくれた.『 おはよ 』と。
詩乃だ.....すごくすごく.....嬉しかった。



「 おはよ?まってたよ?心。 」


悪魔が傍に居る事を、気づきもしなかったあたし
「 唯ちゃッ...!? 」
「 昨日、よくも逃げてくれたね?てゆーか詩乃、お疲れ様 」

『 てゆーか詩乃、お疲れ様 』
この言葉の意味が、全然わからない。何・・?お疲れ様って・・。
「 お前は騙されてたんだよー。詩乃に♪♪
  あたし達が頼んだのよねェ・・心と友達になって、ってね 」

       偽 り の 友 情

「 ごめんね・・―――・・・・・心・・・・・・―― 」

    全 部 ウ ソ だ っ た ?

『 あたしッ・・・・・偽りの友情なんていらないッ!!! 』
あたしはそう、大声で叫び.教室をでた。

この頃は知らなかったんだ。詩乃の痛みと気持ちを・・。
そして、唯ちゃんたちが、詩乃を利用してること。





ま だ 、 し る よ し も な か っ た

















『 心・・・心・・―― 』
あたしは、いつのまにか屋上に来ていた。
あたしを呼ぶ、詩乃の声・・・・。

「 詩乃・・・何の用・・・―――・・・・? 」
「 ごめんッ―あたし・・―― 」
詩乃、なんで謝るの?
偽 り の 友 情 な ん て い ら な い の に

「 言ったでしょ!?偽りの友情なんていらないって!!!! 」

「 ・・・・・・・ 」
無言の詩乃。やっぱり偽りだったんだね
「 もう、いいよ 」
あたしはまた...どこかに歩き出した




To be continued...(^ω^)
第6話 喜
あの時の詩乃は...全部ウソだったの?

― 教室 ―


「 やっと来たね♪バカが。 」

「 詩乃がこっちの味方になった理由・・・それはね・・

  脅してやったの。あんたの親を殺すって♪ 

  あたしの家って金持ちだから.殺してもお金で解決★だしね 」















        え ?


「 詩乃ッ・・・詩乃ッ・・・!!!!! 」
周りをみても、詩乃は居ない
「 詩乃・・・どこよ・・・・ 」
どうして、言ってくれなかったの?友達なのに・・・―――


あたしは詩乃を、探しまくった。
「 詩乃ッ!!!! 」
屋上に、詩乃がいた。さっきのまんま・・

「 ごめん・・心・・あたし、あいつらに脅されてて
  だからって心と仲良くなる必要ないのにね..
  でも、本当の友達になりたかったから・・ 」



本 当 の 友 達 に な り た か っ た




「 ・・・・・・ッ本当の友達になろうよ・・じゃあ・・・・ 」
「 え・・いいの?心は・・――― 」


「 いいに、きまってるじゃん!!! 」


本当の気持ちを言え、本当の友達になれた
あたし達は、笑いあった。
雲が、どんどんと動いていく






「 バカねえ・・・言うとおりにしていればいいのに・・・・・・ 」




この声・・・・もしかして・・・・




To be continued...(^ω^)
第7話 悪魔
「 ほんっと、バカみたい!!!!!! 」

唯ちゃんは怒りであふれている。まさに悪魔だった
「 唯ッ・・・・!!脅しなんて聞かないからッ・・!!!!! 」
詩乃が、心強くいった.でも少しだけ、震えてる

「 もう死んでると思うよ? 」
プルルルルル・・・・・
詩乃の携帯がなる。唯の言葉をさえぎるように。
「 もしもし・・『 あッ・・詩乃ちゃん!?!?詩乃ちゃんのお母さんとお父さんが・・・・・・ 』



バコッ
詩乃が、携帯を落とした。
「 何してんの!?壊れちゃうよ・・・・? 」
「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・お父さんとお母さんが・・ 」

詩乃が、しゃがみこむ。
めったに泣かない詩乃をみて、怒りがマックスになった

「 唯ちゃん!!!これ犯罪だよ・・・・・!!!! 」
























「 どーせ、あたしは捕まらないンだから 」

































お金だけで解決するなんて、許せない
 
 
 










To be continued...(^ω^)
第8話 真相
「 ・・・・・・・・・・―――― 」

病院.....沈黙のまんまだった....
詩乃の親が...殺された...
誰に?なぜ?理由は? そんなのわかりきったことだ。
あいつが・・・唯ちゃんが・・頼んだのだろう『殺し屋』などに。


ありえない話だけど.今はそうとしか思えない

「 水田さんッ...!! 」
看護婦がこっちに走ってくる。あたしは.どうなったのか心配になった
「 意識が戻りましたッ!!! 」

「 よ・・・よかった・・・うぅ・・・ 」

詩乃は.ホッとした様子で..ぺたんと.床に座った
「 詩乃...よかった.ね... 」
あたしには.この一言しかかける言葉がない
「 唯ちゃん・・・最低だよ・・・――― 」

「 犯罪だよ..お金でもみ消すなんてッ.. 」
「 どうする・・・?警察に言うよね・・・? 」
「 うん・・まずはそうしよっか―― 」

あたしには.それしかできない。唯ちゃんみたいに強くないから。
あたしたちは、警察にいった。
もうちょっと詳しく調べてみるといわれた


どうせ..調べる気がないんだ....

― 学校 ―

「 唯ちゃんッ・・・・―― 」

「 ひッ..ななななによ..!! 」
唯ちゃんがおびえてる・・・・―――?
なんで..何があったの―――?

「 どうしたの..おびえてるけど 」
「 .......ばれたのッ!あたしが殺すって言ったこと..
  つかまっちゃうかも..あんたのせいよ!!! 」

ガラッ・・・・
唯ちゃんの言葉が言い終わると同時に.ドアが開いた

「 唯さん、ちょっと来てください 」
警察の人・・・――だ――
詩乃が、見てる。唯を――ものすごく睨んでる
唯は.ビクビクしながらついていった






To be continued...(^ω^)
第9話 恥
1時間すると..唯ちゃんが帰ってきた
「 帰ってきたよ・・・腐った女子が 」
唯ちゃんの仲間が.唯ちゃんを睨みながらいった

「 え・・・奈菜・・・・・?? 」
奈菜・・・・――。唯ちゃんの仲間でいるのが嫌になったみたいだ
「 次・・あんたの事パシるから・・・――― 」
「 そんなッ!!! 」
「 犯罪者!!!つかまれよ!!! 」




手の平返したように.パシりいじめが始まった
「 パンかってこいよ 」
「 はい・・・・ 」
「 早くしないと落とすよ? 」
「 ・・・・・!! 」









To be continued...(^ω^)