天国と地獄



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このクラスで流行っている事・・・。

それは・・・・・。

天国と地獄ごっこ・・・・。

あたしの名前は綾音。何でも出来るとうらやましがられている。

『やめてください!!』

この子は沙季。多分地獄行きになるだろう。

『だれがやめるかよ!ばーか。』

この子は由利。閻魔様。

まあ軽く説明をします。

閻魔様は地獄行きになった者をいじめつづける。

地獄行きは閻魔様から離れるまでいじめられる。

天国行きは地獄より軽く一年ぐらい。

これからはひどくなるだろう・・・・・。

天国と地獄ごっこが・・・・・・。

続く
怖い・・・・。

『綾音ッ♪ちょっと来て!!』

『何ィ?』

『綾音さ・・・・何でも出来て背が高いじゃん!!
    現代っ子だし・・・。だから一緒にいじめない??』

『ぇ・・・・・。』

いじめたくないといえばきっと・・・。あたしがいじめられる。

『無理にとは言わないからぁぁぁぁぁぁ♪』

『・・・・ごめん。』

『いいよ!あっもしかして・・・。
    やらなかったらいじめられるとか思ってるでしょ??』

・・・・・うん。そういいたいけど・・・。

『図星でしょ!!わかりやすいな〜!本当に大丈夫だよーん★』

『あっわかった・・・・。じゃあね♪』

『ばいばい』

教室に、入ると、ロングな髪型だったのにショートカットになった沙季が座っていた。

『どうしたの??』

『・・・・。』

すると、由利の手下の真弥が口を開いた。

『こいつね〜お金払うから髪を切ってだってさ♪』

と言ってお金を見せびらかした・・・・。

『・・・イテー・・・。』

『えっ??』

『サイテ〜だよ!!』

真弥は驚きながらも笑っていった。

『はァ??いまさら何いってんの??』

えっ?いまさらって??

『もっと早く言ってれば、クラスのみんなが沙季のことを、いじめてるってことにならなかったのにね?』

えっ?いじめてる??

いじめてなんかいないよ・・・・・。

『やってないよ??』

『あのね、見てみぬふりは??』

いじめだ・・・。そっか沙季をいじめてたんだ・・・。

逃げ出した。走って走って・・・。

遠くに・・・。

怖い・・・・。由利たちが・・・。
3
ドンッ!

誰かにぶつかった・・・・。

それは引っ越したはずの香里奈だった。

『香里奈ッ・・・・』

あいたかったよ・・・そういいたいのに・・・・。

香里奈と綾音は大の仲良しで学校でも有名だった・・・・。

だけど、あるとき香里奈が引っ越してしまった。

『綾音じゃんっ♪塚、今日学校でしょ??』

『ッ・・・・・。』

あれっ声が出ない・・・・。

『何が言いたいの??ここに書いて!!』

綾音は大きく書いた・・・。

しゃべれない

『えっ??どうして??』

わからない

とかくと香里奈が泣いた。

『なんでよ・・・・。何で知らないのよ・・・。』

香里奈は行ってしまった。

仕方なく教室に戻ると・・・。

『待ってたよ!?』

笑いながら腕を引っ張る真弥。

『あのねっ説明するね??』

『ッ・・・・・。』

『あれ??しゃべれないの??』

黒板に書いた・・・・。

うん

『わかった。あのね閻魔様交代したよ!』

確かに教室の雰囲気が違う。

『あのね、閻魔様は綾音ッ♪』

『ッ・・・・・。』

『がんばってね!!』

『閻魔様!何すればいいですか??』

黒板に書く

最初だから自由行動にしてください!!

『おk!いじめる人はいってなかったね??』

『地獄行き決定の人がね?由利で・・・。
  沙季は逃れたから大丈夫だよ♪』

嘘・・・・。

グサッ・・・・。

なんかが頭に刺さったようにいたい・・・・。

黒板に書く

いいのかな??

『あったり前じゃん!!』

仲間が出来たような感じがする・・・・。


これこそ求めていた世界なのかな??

続く
4
それから毎日毎日いじめ続けた。

ある日のことだった・・・・。

『ッ・・・・・みんな!』

『しゃべれたじゃん!!』

『おめでとう!!』

『ところで何をやればいいですか??』

『自殺に追い込むのはどうですか??閻魔様!!』

『・・・・いいねっ!それ・・・・・』

『賛成!!やろう』

真弥たちは、由利を屋上に行かせた。

『由利ッ!ここから落ちて!!』

『わかった・・・・・。』

そんなアッサリ行っちゃうの??

由利・・・・否定はしないの??

『じゃあね・・・・』

由利行っちゃだめ!

『あれ?閻魔様!もしかして自分も行きたいんじゃないですか??』

『えっ?』

『みんな落とそう!!由利と一緒に落とせ!!』

『そうだな!』

『えい』

ぐい

押された・・・・・。

ゴン

なんかにあたった。

岩みたいな感じだ。

『お前の名は??』

黒い影がいすに座っている。

『あなたこそ・・・・だれなの??』

『俺は閻魔様だ・・・・・・。』

『閻魔さ・・・ま??』

閻魔様ってことは

ここは・・・・ここは・・・・

地獄??

続く
5
『あの・・・聞きたい事があるんです。二つ・・・・。』

『なんだ?』

『あの、あたし何でここにいるんですか??』

閻魔様は息を吐いていった。

『お前・・・・誰かに落とされただろ・・・・。』

はっそうだ。真弥たちに裏切られたんだ。

『そうでした。二つ目は願いなんですけど・・・・。』

『なんだ??』

『もう一回だけチャンスをください!』

生き返っていじめをなくしたい。

『・・・・・わかった。あと一回だけだぞ?』

『・・・・はい!』

突然光がぴかーんと光った。

まぶしいと思っていたら、病院のベットに寝ていた。

真弥たちがいる。

『大丈夫??何があったの??』

真弥たち知ってるでしょ??

こんな事思っちゃいけないけど・・・・・。

うざィ・・・・・。

『大丈夫だよっ♪』

わざとらしく笑う。

つらい

死にたい

閻魔様にお願いしたのは自分だから・・・・・・。

『もう落ちないでね?』

『明日ね!!』

『うん。』

あれっ??悪口言われるかと思ってたけど・・・・。

なんだあ!大丈夫だったんだ

次の日

『お母さん!!』

おかあさんは座って泣いていた。

『どうしたの??』

『真弥ちゃんが・・・・自殺したって・・・・。』

『えっ??』

真弥が・・・・そんな。

『綾音・・・・何か知ってるわよね??』

あたし、一度も真弥の事いじめた事ないのに・・・・。

『知らないよ??』

本当のこといった。

『知らないはずないわよッ!!
  遺書に綾音ちゃんにいじめられましたって書いてあったわよ??』

『嘘よ・・・そんなの。』

『由利ちゃんも沙季ちゃんもいじめられてるのを見てましたって。』

みんなあたしの事だましてたんだね・・・・。

ひどいよ・・・・。

お母さんまでそれを言うなら真実がわかってからにしてよ・・・・。

『お母さんなんて嫌いだから!』

バックを持ち外に出た。

走ってトイレで着替えた。

病院を出たら誰かにつかまれた。

『・・・綾音ちゃん。』

『綾音ッ!』

沙季と由利だった。

『なんで・・・なんであたしのせいにするの??』

涙が出てきた。

『外に出てはなそ!』

近くの公園に行きベンチに座った。

『ごめんね!実は・・・』

綾音は意外な事を聞いてしまう。

続く
『実はね・・・綾音と真弥は双子だったんだよ・・・』

えっうそ・・・。ってことは・・・。

『じゃあ、あたしお母さんと血がつながってないじゃない!』

『そういう事です。』

『じゃあ捨てられたの??あたし・・・。』

由利が詳しく話してくれた。

『真弥のお母さんの言ってた事なんだけどね?あのね、真弥のお母さんは、妹の真弥だけを見ていたの・・・・。
でね、綾音は何でも早くできて自分で一人で出来るから真弥ばっかりだったんだよ。
 それで4歳ぐらいのとき綾音が階段から落ちてしまったの。』

『覚えてないよ・・・そんなの』

由利は続けて話した。

『それでね・・・記憶をなくしてしまったの。お母さんの記憶はあったのだけれど、真弥の記憶はいっさい、ない。
 真弥は綾音のことだけを心配しているお母さん。
 それで真弥は甘えられずにいたの・・。
 だから・・綾音を消せば何とかなると思ったのか、
 お母さんが仕事に言ってる間遠くに出かけた。
 それで誰かの家のドアの前に綾音をおいてきたんだって・・・・。
 気づいたのは・・・綾音と知り合ってから・・・。』

綾音は泣き崩れた。

沙季は綾音を支えて病院まで連れて行った。

『・・・じゃあね!』

『うん』
『お母さん・・なんで言ってくれなかったの??』

病室で林檎をむいているお母さんにたずねた

『なんのこと??』

『あのさ・・お母さんとあたし血がつながってないんでしょ??』

病室が一瞬沈黙した

『そうよ・・つながってないの・・・』

『なんで??何で教えてくれなかったの??』

真弥のお母さんと親しかったはずなのに・・・

『綾音のことが好きだったから・・・・』

『えっなんでよっもう死にたいよッ・・・』

『じゃッ殺してあげるよッ??』

真弥が来た

『手術成功したの??』

『お前なんか消えろッばーーーか』

お母さんがキレタ

『綾音を捨てたのはあんたでしょお前が消えろよッ』

お母さん・・大切に思ってくれたんだねッ

これで十分死んでもいいヨ

『お母さんさようならッ』

近くにある包丁で自分をさした

グサッ

閻魔様のところにいける・・・・

ピカーン

『あれッ??ここは・・・』

天国だ・・・真っ白いみんな平和だ・・・

『天国ですよ』

地獄じゃないの??

なんで

地獄に行きたかった・・・

これで終わった・・・・


天国と地獄ごっこが・・・・


終わり